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いまだに同性婚を合法化したり、職場でのLGBTQ+マイノリティへの差別を禁止するような法律が存在しない日本のクィアシーンは、ジェンダーを超えて、自分自身を表現する人たちで盛り上がっている。日本以外の国に住んでいて、新宿二丁目を訪れたことがない人や、シスジェンダーの常識を覆すアンダーグラウンドなパーティーに参加したことがない人は、日本でLGBTQ+であることの意味を明らかにするドキュメンタリー映画『Queer Japan』(製作:クィア ジャパン)をチェックしてみてはいかがだろう。
『Queer Japan』は、東京のLGBTフレンドリーなバーやフェティッシュクラブを上っ面で紹介するだけでなく、LGBTQ+コミュニティーに対する日本の態度が、世界とともにどのように変化してきたかを伝えてくれる。出演者は、ドラァグクイーンをはじめさまざまな活動を行うヴィヴィアン佐藤、トランスジェンダー活動家でありセックスワーカーの権利を守るための団体、SWASHメンバーの畑野とまと、シモーヌ深雪や田亀源五郎、サエボーグなどバラエティー豊かだ。
また、刺激的なパーティーも多く登場。華やかなドラァグクイーンと、ポジティブな出演者たちが贈るカラフルな万華鏡のような『Queer Japan』は、かしこまった観光パンフレットを超えて、日本のLGBTQ+カルチャーと予想外の側面を見せてくれる。
このドキュメンタリーは、Apple TVまたはAmazon プライム・ビデオで、一部の地域で視聴できる。日本はまだオンライン配信の対象になっていないが、公式ウェブサイトでは近日公開のニュースが掲載されたところだ。
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