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賢人は言う。40年近く手つかずだったエルヴィス・プレスリーの古いジェット機から作られたカスタムRVに乗るために駆けつけたい、と。
ラグジャリーライフスタイルメディアのロブ・レポートが報じたところによると、プレスリーが使っていたジェット機が、ピカピカに磨き上げられてラスベガス・ストリップを走るという、第二の人生を歩むことになったそうだ。
この飛行機は1962年製のプライベートジェット機である「ロッキード L-1329 ジェットスター」。ニューメキシコ州ロズウェルの砂漠で40年近く眠っていたが、2023年1月にプレスリーの88歳の誕生日に行われたオークションで、3万4,000ドル(約455万円)で落札された。心配になるかもしれないが、エリア51に住む宇宙人は付いてこないだろう。
フロリダで開催された「Mecum Kissimmee Collector Car」オークションには、プリシラ・プレスリーも出席し、亡き夫の飛行機への愛について語った。
YouTuberで航空ファンでもある購入者のジミー・ウェブは、電話入札でこの飛行機を落札。ロブ・レポートの取材に対し、彼は「実際に飛行機を見て5秒で、もうこれは二度と飛ぶことはないだろうと思った」と語っている。事実、4基のエンジンとコックピットの計器類はすでに取り外されている。ニューメキシコからフロリダまでトラックで運ばれた飛行機は、これからまた州を越えてラスベガスへ行くことになる。
ウェブは同機をRVの車台に載せ、熱狂を愛する街・ラスベガスでプレスリーのファンに楽しんでもらおうと計画しているのだ。
プレスリーが愛したこの飛行機。そのインテリアも、彼が全米をツアーして熱狂的な観客を集めていた時代をほうふつとさせる。
一番の特徴は、素晴らしい(だが、修理は必要)シート(肘掛けには、金メッキの灰皿が付き)、壁、カーペットに使われている赤いベルベットだろう。実は、トイレの便器までも赤いベルベットで覆われている(これも改装の際に保存されることを期待したい。そう、どの席も快適であるべきだからだ)。さらに機内には、当時の最新式白黒テレビや電子レンジも置かれている。
外装は赤と銀のストライプで塗装され、ビンテージ感たっぷり。翼と尾翼はプレスリーの記念品として別売りされる予定だ。ウェブはこの機体を飛ばす代わりに、「キング」にふんしたドライバーがピーナツバターとバナナのサンドイッチを頬張りながら、悦楽の恋人たちにラスベガス・ストリップを案内することを思い描いている。
プレスリーといえばメンフィスと並んで、ラスベガスを思い浮かべる人も多いだろう。彼が愛したジェット機がこの街にあるのは理にかなっているといえる。「ハートブレイクな」ホテルへ直行できるこのワイルドな乗り物は、約1年後から運行される予定だ。
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