[title]
どこであれ、公共の場においてポータブルスピーカーで大音量で音楽を流すことは、問題になる場合が多いだろう。音楽をかけている側は楽しいかもしれないが、周りの人はイライラしてしまうのが普通だ。
ビーチは他人の音楽の好みを気にすることなく「DJプレイ」をしている人を必ず見かける場所の一つだが、美しいビーチを持つある国が、海水浴場での大音量の音楽に対して公式に「ノー」を表明した。
その国とはポルトガル。最近、同国の国家海事局(AMN)は、ビーチで大音量で音楽を流した海水浴客に罰金を科すことを発表したのだ。イブニング・スタンダード紙によると、その罰金は200ユーロ(約3万1,000円)から。違反が重なると4,000ユーロ(約62万)まで上がる可能性があり、さらに、団体の場合は罰金上限が3万6,000ユーロ(約558万円)だという。
罰金の対象となる正確な音のボリュームは明らかになっていない。AMNは、「ほかの海水浴客に迷惑をかけるような音量でのビーチでのポータブルスピーカーの使用は禁止する」とだけ発表。ビーチでの騒音の苦情は、観光客と地元住民の両方から報告できるとしている。
観光客や旅行者による騒音に対抗しているのは、ヨーロッパではポルトガルだけではない。クロアチアのドブロブニクでは最近、中世の街並みを引きずりながら移動するスーツケースの騒音を減らすため、キャスターの利用を控えるよう、観光客への「勧告」を示した。
この夏、ポルトガルのビーチで音楽を楽しむつもりなら、ヘッドホンを持参するのがベストかもしれない。
関連記事
『This European country will now fine you €36,000 for playing music on the beach(原文)』
『駐日ポルトガル大使が語る、持続可能な海洋管理の重要性と500年におよぶ日葡関係』
『ヨーロッパでベジタリアン旅行者に適している都市はブリュッセル』
東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら