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写真で振り返る、電線がなくなった京都先斗町

2021年10月に5年越しの計画完成、ノスタルジックな光景取り戻す

Tabea Greuner
テキスト:
Tabea Greuner
Writer
Pontocho alley
Photo: Bogdan Lazar/DreamstimeA stock photo of Pontocho-dori in 2012
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京都旅行といえば、四条通りと三条通を結ぶ、鴨川沿いの先斗町通りなしでは語ることはできないだろう。通りを歩けば、飲食店や喫茶店、置屋まで実にさまざまな店が並んでいる。

しかし、頭上を見上げると、そこにはジグザグに入り組んだ電線が張り巡らされており、この古都らしい情緒ある光景を壊しかねない場違いな印象を受ける。

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地元住民や京都市議会は、こうした状況を受け、電線敷設以前の光景を先斗町に取り戻そうと働きかけてきた。2021年の産経新聞の報道によると、同年10月末までに490メートルの通り沿いにある17本の電柱を全て撤去したという。それに伴い、電線もなくなった。

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しかしこの無電柱化は、景観を損なうという理由のみで実施されているのではない。通りにある歴史的な建造物などを自然災害などから守るなど、防災能力を向上させるためでもあるのだ。

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先斗町通りは道幅が1.6~4.4メートルと狭いため、無電柱化に際して従来の工法は採用できなかった。そのため、集約した電線を小型ボックスに入れて道の両側の地中に設置する工法を導入したという。

非常に巧妙に景色に溶け込んではいるものの、上の写真をよく見ると、道路のタイルの中に小型ボックスを埋設したパネルを見つけられるはずだ。 

 

先斗町通りの無電柱化は2016年に開始、2021年10月10日に完成。同日、市は記念式典を開催した。

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無電柱化によって先斗町通りは、まるで往時の趣をそのまま留めているかのように美しい。この景色を巡ってはソーシャルメディア界隈(かいわい)でも話題になっていた。

原文はこちら

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