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2020年は中止や閉鎖になったことが多かった反動からか、どの街でも2021年以降の新しい動きに注目が集まっている。ロンドンの場合は、2022年から建設が始まる巨大なリゾート施設、The London Resortが話題だ。
この施設ができるのは、テムズ川を下ったダートフォード近郊のスワンコム半島。完成後は、ロンドン中心部のセント・パンクラス駅からリゾートまで電車が開通し、17分で行けるようになるという。
ヨーロッパで建設されるテーマパークとしては、1992年にオープンしたディズニーランド・パリ以来の規模。つまり、ロンドンにも「ディズニーランド的なもの」ができるといえるだろう。提携パートナーは、パラマウント・ピクチャーズ、BBC、ITVスタジオなど。各社のコンテンツや技術を生かした「次世代型」のアトラクションの登場が期待されている。
初期計画案で目を引くのは、失われたメソアメリカ文明の遺跡で埋め尽くされたThe Jungle、ハイオク車のカーチェイスや危険なスパイ活動といった大ヒット映画のスリルを味わうことができるThe Studio、23世紀のSFをテーマにしたStarportといった野心的なエリア。また、リゾートに欠かせない商業施設もある。High Streetと名付けられたこのエリア周辺には、ショップ、レストラン、ホテル、水辺の公園が作られる。
ロンドン・リゾート・カンパニー・ホールディングス(LRCH)の最高経営責任者(CEO)であるピエール・イヴ・ ジェルボーは、「私たちは、世界で最もエキサイティングなテーマパークプロジェクトの一つを創り上げます。ロンドン・リゾートは、次世代のテーマパークリゾートであり、インタラクティブ性や没入性が高い、幅広い技術や体験を最大限に活用した世界的なデスティネーションとなるでしょう」と述べている。
このリゾートには最終的に2つのパークで構成される。スケールの大きさから、建設には3万人の人々と約35億ポンド(約5,316億円)の費用が必要になる見込み。第1パークは2024年、第2パークは2029年頃にオープンする予定だ。
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