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惜しまれながら閉館した、新木場「スタジオコースト」の看板パーティー「ageHa」が、2023年10月7〜9日の3日間、フェスティバルプロジェクトとしてお台場で復活した。
1日目は、音楽、アニメ、ゲーム、バーチャルなど縦横無尽のモンスタークラブパーティー「暴力的にカワイイ」、2日目は伝説のディスコクラブ「ヴェルファーレ(velfarre)」とageHaによるコラボレーションイベント「agefarre」が行われた。
そして3日目は、ダンスミュージック界のヒットメーカーであるファットボーイ・スリム(Fatboy Slim)ことノーマン・クック(Norman Cook)による6年ぶりの来日公演。出演者の追加発表にはDJハーヴィーが決定し、ファンの注目を集めていた。
今回の来日は、ペギー・グー(Peggy Gou)やニーナ・クラヴィッツ(Nina Kraviz)のクラブイベントを実現させてきたパーティーシリーズ「ACiD: A Concept in Dance」によるものだ。
本記事では、記念すべき一日となった最終日「ageHa THE FESTIVAL - FATBOY SLIM LOVES JAPAN」の様子をレポートする。
三連休の最終日、あいにくの雨の中でスタートを切ったのは、「FUJI ROCK FESTIVAL」や「Rainbow Disco Club」など野外フェスや、都内をはじめ各地のミュージックヴェニューで活躍が目覚ましい、DJコレクティブのCYK、Million Dollar SoundsとCelter。当日のタイムテーブルは以下の通りだ。
DJ/プロダクションユニットのMonkey Timersや、神戸を拠点にグローバルに活動するPixie、ニューヨーク出身でさまざまな音楽のバックグラウンドを持つSAMOらが会場を温める中、DJハーヴィーのプレイが始まったのは15時30分だった。
多幸感あふれるディスコハウスでメインステージを盛り上げ、3時間のロングセットを軽々とこなすDJハーヴィー。後半では、ノーマンと舞台上でハグを交わすという、ダンスミュージックシーンの歴史に残る姿も見られた。
同じ出身国と年齢。同時代を生き、シーンをけん引してきた2人による「おそらくは世界初」のレアで豪華な共演に、フロアのあちこちから歓声が上がる。待ちに待ったファットボーイ・スリムのパフォーマンスが始まるころには、雨が止み始めていた。
クイーンの「Don't Stop Me Now」が流れ、熱唱が始まった。「Eat, Sleep, Rave, Repeat」「Right Here, Right Now」「Rockafeller Skank」など、ヒット曲が次々とかかる度に歓声が上がる。
ノーマンのライブパフォーマンスといえば、カラフルでクールなVJも楽しみの一つ。日本公演だからか、初音ミクなどのキャラクターが踊る場面もあった。
ステージを終え、トレードマークであるスマイリーフェイスの旗を掲げるノーマン。ラストの「Praise You」が流れるころには、雨もすっかり上がる。「アンコールは?」「次の来日は?」などの会話が飛び交い、会場にはしばらくの間、圧巻のパフォーマンスに恍惚(こうこつ)とした観客たちがとどまっていた。
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