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脅威の身体能力と奇想天外な物語を展開するダンスカンパニーの「ピーピング・トム」が、ベルギーから来日。2023年2月6日(月)〜8日(水)、「世田谷パブリックシアター」で公演「マザー」を発表する。同月には兵庫、高知、愛知でのツアー公演も予定されている。
人間業とは信じがたいオリジナルのムーブメントと衝撃的な世界観で観客を魅了するのは、ピーピング・トムのメンバーであるガブリエラ・カリーソとフランク・シャルティエだ。2人は現代社会の抱える闇に切り込み、過酷なシーンでさえもどこか美しさ、ユーモア、愛を感じるパフォーマンスを実践する。
過去には「Le Sous Sol/土の下」(2009年)、「ヴァンデンブランデン通り32 番地」(2010年)、「A Louer/フォー・レント」(2014年)、「ファーザー」(2017年)など、日本で継続的に公演を行ってきた。「マザー」は、前作「ファーザー」から2020年の延期を経て、6年ぶりの待望の公演となる。
本作品は、愛情、欲望、恐れ、苦悩、激しさなど、「母性」にまつわる複数のイメージや、母親としての記憶、エピソードを描写する。さらには美術館を連想させる無機質な空間が、時に私邸の客間、病院の待合室、火葬場などに変化し、観客が視覚的にスリリングな世界観を堪能できるトリックが隠されている。
ピーピング・トムのメンバーであるガブリエラは、本作について「記憶にまつわる物語であり、欲望、恐れ、苦しみ、または暴力性といったさまざまな母親像についての探求です。日本の観客の皆さまを、この潜在意識を巡る旅へとお連れするのが待ち遠しくてなりません」とコメントした。
さらに、「ピーピング・トム結成初期から、日本の皆さまは私たちを温かく迎え入れてくださり、私たちにとって特別な存在であり続けてきました。パンデミックにより私たちのはやる気持ちは少々おあずけとなりましたが、ついにようやく日本に戻ることがかない、愛する日本の観客の皆さまと心を交わせることにワクワクしています」と、日本公演に向けての心境を明かした。
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