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薬は自然? カナダで国立公園の滞在が処方可能に

週2時間推奨、ストレスや高血圧の軽減などに効果

Ed Cunningham
テキスト:
Ed Cunningham
翻訳::
Time Out Tokyo Editors
Canada National Park
Photograph: Shutterstock
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何らかの病気で病院へ行くと、多くの場合好まざる、時にはぞっとするような治療や処方を受ける。注射、粉薬、錠剤……。思い浮かべるだけで調子が悪くなる人もいるだろう。

では、医学的に公式に勧められることが、もっと楽しいことだったらどうだろう。カナダでは最近、それが実現されようとしている。4つの州で、大自然に触れたい患者のために、医師が国立公園の滞在を処方できるプログラムがスタートしたのだ。

PaRX」と呼ばれるこのプログラムは、ブリティッシュコロンビア公園財団が、2022年1月に正式承認した。これにより、同プログラムに登録した医療専門家が、通常なら72カナダドル(約6,400円)かかる年間パスを無料で患者に提供することができるようになった。対象患者は通常、任意の国立公園で週に2時間ほど過ごすことが推奨される。

PaRXは、自然との触れ合いは身体的かつ精神的な健康のためにいくつかの利点があるとうたっている。ストレスや高血圧の軽減から、肺の浄化、寿命の延長まで、野外での滞在は「治療」とまではいかなくても、少なくともあらゆるものの「解毒」にはなるようだ。恩恵は大人だけにとどまらない。子どもであれば体力がつき、ぜんそくやうつ病の発症率が低くなるメリットもあるという。確かにそうかもしれない。

このプログラムを現在導入しているのはブリティッシュ・コロンビア、オンタリオ、サスカチュワン、マニトバの各州。いずれはカナダの全ての州や準州に拡大される予定だ。

原文はこちら

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