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20の国と地域の味を忠実再現した「世界のパン パダリア」が恵比寿にオープン

ジョージアの「ハチャプリ」やトルコの「シミット」などが人気

編集:
Genya Aoki
テキスト::
Runa Akahoshi
画像提供:世界のパン パダリア
画像提供:世界のパン パダリア
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2022年11月28日、世界各地のパンを集めたベーカリー「世界のパン パダリア」が恵比寿にオープンした。同店は、都内で3店舗を展開する「朝ごはんを通して世界を知る」がコンセプトのカフェレストラン「ワールド・ブレックファスト・オールデイ」の姉妹店だ。既存店では2カ月ごとに国を変えてメニューを提供してきたが、パンだけなら常にさまざまな国の商品をそろえ、選んでもらうスタイルができると考え、専門店として出店を決めた。

Keisuke Tanigawa
Photo: Keisuke Tanigawa外観

シンプルな白を基調とした店内にあるショーケースには、土地の文化や気候風土に根付いた約20種類の国のパンが並ぶ。その半分ほどはワールド・ブレックファスト・オールデイで提供されていた品で、残りは新作だ。

世界のパン パダリア
画像提供:世界のパン パダリア店内

メニュー開発には、大使館や政府観光局、東京在住の現地出身者などの協力を得ており、本格的なレシピを忠実に再現。材料もできるだけ現地のものを使用しているという。3割が甘い菓子パンで、7割は総菜系などの食事パンをラインアップ。4人程度の小さなスタンド式のイートインも完備している。

Keisuke Tanigawa
Photo: Keisuke Tanigawaハチャプリ(580円、以下全て税込み)

一番人気は、ジョージアで朝ご飯に食べられる「ハチャプリ」。見た目が個性的で、船のような形をしたパンの真ん中にチーズと卵が乗っている。一見硬めに思えるが、外はカリカリ、中はフワフワで、濃厚なチーズと卵がよく合う。同店のハチャプリは黒海沿岸のアジャラ地方のもの。一口サイズにちぎり、溶けたチーズと卵を混ぜてすくうようにして食べよう。

世界のパン パダリア
画像提供:世界のパン パダリアシミット

トルコの伝統的な「シミット」は、表面にゴマがたっぷり付いた円形のパン。現地ではチャイと一緒に、一日を通して食べられている。シミットを目当てに来店する人もいるという。そのままでもおいしいが、クリームチーズや蜂蜜を付けて食べるのもおすすめだ。

Keisuke Tanigawa
Photo: Keisuke Tanigawa
Keisuke Tanigawa
Photo: Keisuke Tanigawaポン・フランセーズ(280円)

「ポン・フランセーズ 」はブラジルで食べられているフランスパンのこと。日本で馴染みのあるフランスパンとは違い、フワフワとした軽い食感だ。バゲットとして、洋食のディナーでスープと一緒に食べてもいいだろう。

世界のパン パダリア
画像提供:世界のパン パダリアボルシチ(380円)

そのほか、週替わりで用意される世界のスープにも注目してほしい。現在は寒い季節にぴったりなウクライナのスープ「ボルシチ」を提供している。

Keisuke Tanigawa
Photo: Keisuke Tanigawaリーフレット

ワールド・ブレックファスト・オールデイと同じく、購入するとその商品の説明や地域の文化的背景を記載したリーフレットが付けている。同店を運営している木村顕は「世界のパンで、旅気分を感じてほしい。食べておいしいだけではなく、その背景に隠れている文化も知って楽しんでほしい」と語る。

Keisuke Tanigawa
Photo: Keisuke Tanigawa

パンに合うコーヒーなどのドリンクも提供しているほか、デザート、ジャム、蜂蜜など、世界の食雑貨も取りそろえており、見たことのない商品にワクワクが止まらない。オープン初日は開店を1時間早め、15時にはほぼ完売した。確実にゲットしたいなら早めの来店を勧めたい

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