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ロンドンの小売業界を揺るがすニュースが飛び込んできた。オックスフォード・サーカスの巨大Topshop店舗跡が、イケアに買収されるかもしれないというのだ。同社はフィリップ・グリーンが経営するアルカディア・グループから旧Nike Townと旧Vansの店舗を含む広大な敷地を取得するため、約4億ポンド(約608億円)の入札を行ったと報じられている。
このニュースに対するロンドンのタイムアウトオフィスでの反応は、ニッキーの「本当に不思議」、アンの「どう考えればいいか分からない」、エスターの「あんなに人がいる交差点そばに、ミートボールがあるべきではないと思う」などさまざま。つまり環状道路を通って向かうイケアまでの典型的な「旅」が、ロンドンで最も有名なショッピング街までのちょっとした「移動」に置き換わることは、かなり奇妙なことなのだ。
実は、ロンドン中心部のトッテナム・コート・ロードにイケアがあったが、あれは単なるショールームで、2021年7月に閉店。有名なホームウエア・ブランドであるHabitatやHeal'sの店舗も近く、違和感はなかった。しかし今回の店舗候補地が位置するオックス・フォード・ストリートは、怪しげな香水のオークションが行われ、微妙な雰囲気のアメリカのスイーツショップ、たくさんのマクドナルドがあるような場所だ。
現段階では、オックスフォード・サーカスのイケア新店舗の品ぞろえや設備についての詳細は不明。ベッドを買って、それを地下鉄で持ち帰ることができるのか? あのキッズスペースは設置される? 有名なカフェ、混乱を招く行列、底なしのコーヒー、伝説のミートボールはどうなる? 我々は結局、(できるとするならば)どんなイケアになるのか知りたいと、妙に興奮しているのかもしれない。
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