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ニューヨークの公共図書館、屋外でサービス拡大

読書スペース設置、無料Wi-Fiも提供

テキスト:
Time Out editors
Brooklyn Public Library
Photograph: Shutterstock
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ニューヨークのブルックリン公共図書館が、サービス拡大の一環として、屋外エリアを新しく設けることになった。計画では、60あるうちの22の分館で、2021年4月から屋外に読書スペースを設置し、無料Wi-Fiサービスも提供する。暖かくなってくるこの季節、読書好きにうれしいニュースだろう。

ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、同図書館では「5万5,000ドル(約600万円)相当の屋外用家具を発注。屋外で使用するためのラップトップコンピューターも用意する」という。また同紙は、ニューヨーク公共図書館とクイーンズ公共図書館でも、利用者を安全に迎え入れるため同様のプロジェクトを検討していると報じている。

ブルックリン公共図書館のプレス担当者、フリッツィ・ボーデンハイマーは「パンデミック以降、我々の公共図書館では、本や資料、プログラムを求めてくる利用者との関係を維持するために、努力を続けてきました。もし利用者に図書館に来られないのであれば、どうすればサービスを提供してもらえるのかということを、私たちは常に考えています」と語っている。同図書館では、2020年にレッドフックとフラットブッシュで実施した、屋外における図書館サービスを検証するパイロットプログラムが成功したことを受けて、この計画を進めることを決定。

ボーデンハイマーは、新屋外スペースについて以下のように説明してくれた。「屋外でも各分館の屋内スペースと同じように過ごしてもらうのが基本的な考え方です。座って話をしたり、本を読んだり。Wi-Fiも利用できます。単にリラックスするのもいいでしょう。一部の分館では、本を積んだブックカートも用意します」

私たちニューヨーカーは、ミッドタウンのベンチからセントラルパークまで、街全体を屋外の読書スペースとして利用しているが、こうした新しい読書のため場所が街にさらに増えるのは大歓迎だ。

原文はこちら

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