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十五夜に次いで美しい月が見られる日として知られる「栗名月(十三夜)」。旧暦では9月13日(現代では10月中旬)を指し、今年は2023年10月27日(金)に満月となる。「浜離宮恩賜庭園」では、同期間に夜の月見散歩をテーマにした観月イベント「浜離宮でお月見散歩~将軍の御庭で栗名月を愛でる~」が、2023年10月25日(水)〜29日(日)の5日間限定で開催される。
開園時間を延長して、夜の園内が幻想的にライトアップされるほか、かつて将軍が楽しんだ「船上雅楽」の再現や、月見限定の抹茶や和菓子のセットメニューを楽しむことができる。
同イベントは昨年、10年ぶりに開催。夜間開園自体が2018年以来とあって、話題を集めた。汐留の高層ビル群と樹齢300年のマツの木をはじめ、アカマツなど江戸時代から受け継がれる庭園とのコントラストは、伝統と先進性が交差する「東京らしさ」を感じられる唯一無二の空間だ。
「潮入の池(大泉水)」では、27日(金)〜29日の3日間、「船上雅楽」を実施する。上演時間は18・19・20時の計3回、約20分間。池には水中に映り込む月をイメージした水中照明が設置され、優雅な趣を倍増させる。ぜひ堪能してほしい。
園内随一の絶景を誇る「中島の御茶屋」では営業を20時30分まで延長するほか、限定メニューとして「お抹茶と和菓子のセット」のほか、17時30分からの夜の部には数量限定で「日本酒と和菓子のセット」も登場する。
「お月見処」にもキッチンカーが出店。軽食が食べられるほか、イベントオリジナルちょうちん(数量限定)も見逃せない。
このほか、「松の御茶屋」の内部と、夜間ならではの見どころをスタッフが案内してくれる「お月見特別ガイドツアー」も25日の17時、18時、19時から45分ほど開催される。参加費が別途500円必要で、定員はそれぞれ20人。各回開始時刻の1時間前から受付できる。なお、17時の回は英語ガイドのみなので注意しよう。
江戸時代発祥の花園、「向島百花園」の十五夜伝統行事「月見の会」と併せて楽しめるスタンプラリーを実施。「オリジナル月見クリアファイル」「オリジナルポストカード」などのグッズがもらえる。詳細は、特設ウェブサイトの「お月見スタンプラリー」の項目をチェックしてほしい。
浜離宮恩賜庭園の入場料は300円(65歳以上150円、小学生以下および都内在住・在学の中学生は無料)。特設ウェブサイトに掲載されている各種催しによっては、別途参加費用が必要だ。スーパームーンなどでにわかに盛り上がりを見せる月の天体ショー。今年の秋は、将軍家ゆかりの庭園で伝統的な月見を楽しんでみては。
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