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世界で最も住みやすい街、大阪が第10位にランクイン

「Global Liveability Index」の調査で「医療」「教育」など満点獲得

Kaila Imada
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Kaila Imada
Associate Editor, Time Out Tokyo
Osaka
Photo: Nomadic Julien/Unsplash
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大阪府は、2021年の「世界で最も物価の高い都市」の一つに選ばれた一方で、英国の経済誌「エコノミスト」の調査部門である「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)」が毎年発表する「Global Liveability Index」によると「世界で最も住みやすい都市ランキング」のトップ10にもエントリーされた。今回の調査は世界の計172都市について、2022年2月14日〜3月13日にデータを集計し、調査したものだ。

大阪府は、オーストラリアのメルボルンと同率10位で、2021年の同調査での2位から大きく順位を落とした。2021年に4位だった東京が、今回は10位以内にすら入っていないのは驚くべきことだろう。「世界で最も住みやすい都市トップ10ランキング」の詳細は以下の通り。

1. ウィーン(オーストリア)
2. コペンハーゲン(デンマーク)
3. チューリッヒ(スイス)
3. カルガリー(カナダ)
5. バンクーバー(カナダ)
6. ジュネーブ(スイス)
7. フランクフルト(ドイツ)
8. トロント(カナダ)
9. アムステルダム(オランダ)
10. 大阪(日本)
10. メルボルン(オーストラリア)

「Global Liveability Index」は、医療や教育、インフラ、安定性、文化、環境などといった生活環境に影響を与える定性的、定量的な要素に基づいて都市を調査。2022年の結果は、各都市が新型コロナウイルス感染症の大流行にどのように対処したか、インフラやサービス、レジャーにおいてどのようにコロナ禍から回復したかにも影響されている。

今回の調査では、大阪は「安定性」「医療」「教育」で満点を獲得。インフラが整っていることも高く評価された。しかし、文化や環境については、トップ10にランク入りしたほかの国々と比較して最も低いスコアとなった。

上位11都市を見ると、西ヨーロッパの都市が上位を占め、カナダからも数都市がランクインしている。その大半は、新型コロナウイルス感染症の規制がほとんど設けられず、多くの店やレストランが営業を再開しており、外出時のフェイスマスクも不要になった都市だ。大阪や東京が大きく順位を下げたのは、日本がこうした規制の緩和に慎重で、まだ多くの制限を維持しているからかもしれない。

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Survey: Osaka ranked in the top 10 most liveable cities in the world(原文)

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