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FacebookをMetaにリブランディングしたSaffronが日本上陸

世界市場を目指し日本のブランディングは新時代へ

テキスト:
Time Out Tokyo Editors
ORIGINAL Inc.、Saffron Brand Consultants
ORIGINAL Inc.、Saffron Brand Consultants
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タイムアウト東京を運営するORIGINAL Inc.(以下オリジナル)と、 Meta(旧Facebook)などのブランディングを手がけたスペインを拠点にコンサルティング業務を展開するSaffron Brand Consultants(以下サフラン)が、2023年3月から業務提携をスタートする。

日本ならではのきめ細かい戦略と、国際的な専門性を兼ね備えた2社の提携によって、日本の都市や地域、企業が競争力のあるグローバルブランドとして位置づけられるようブランディング戦略を支援する。

ORIGINAL Inc.代表取締役の伏谷博之は、今回の業務提携について、「日本では、ブランディングがロゴデザインのことだけではないと気付いていますが、世界に伝わるブランディングとなると、まだまだ知見やノウハウが十分ではないかもしれません。オリジナルは以前から、世界に伝わるストーリーの重要性を訴えてきました。サフランは、Visit Londonやウィーン市との取り組みなど、地域ブランディングにおいても経験値が高く、今回の協業により、これまで日本で実現することのできなかった世界市場に向けての戦略的ブランディングが可能となります。観光立国、文化立国、そして国際金融都市など、これから日本は世界にさらに魅力の発信をしていかなければなりません。オリジナルはサフランとともに、日本のブランディング新時代を構築していきたいと思います」と語っている。

サフランは2001年に設立された独立系ブランドコンサルティング会社。これまで、Meta(旧Facebook)やYouTube、V&Aミュージアムなどの企業ブランディングに加え、Visit London、ウィーン市、トルコをはじめとする都市や国のプレイスブランディングを手がけてきた。

また、観光やビジネスにおいて最も強力なブランドを持つ都市を毎年調査するシティ・ブランド・バロメーターを発行しており、2022年に発表された最新の調査結果では東京が、パリやロンドンを抑えてトップにランキングされている。

サフランのCEO兼共同創業者であるジェイコブ・ベンブナンは、サフランはこれまで京セラドキュメントソリューションズや富士通グループとのプロジェクトを通して日本のデザインとイノベーションに魅了されてきました。同時に、多くの日本のブランドは世界に向けた説得力ある物語を欠いていると感じます。今回、尊敬する日本において課題と使命を共有する最適なパートナーを見つけることができ、うれしく思っています。オリジナルは観光、文化、社会、経済といった日本の幅広いニーズにソリューションを提供しているローカルエキスパートです。20年以上にわたってさまざまな分野のクライアントと関わってきたサフランの経験と組み合わせることで、世界に通じる日本のブランドづくりに貢献したいと考えています。このパートナーシップは、私たちにとっても、グローバルなブランドづくりに本気な日本のクライアントにとっても、エキサイティングな新章となるでしょう」と日本へのリスペクトを表しながら、世界に伝わるブランディングの観点からは未だ説得力に欠ける部分があることを指摘している。

ジェイコブ・ベンブナン
ジェイコブ・ベンブナン

日本は、世界に通用する潜在的な価値や魅力を持つと言われながら、そのポテンシャルを十分に活かしきれていない。今回のパートナーシップは、それぞれの領域で経験と知見を兼ね備えたローカルエキスパートとブランディングエキスパートが手を組み、この状況を打破してくれるのではないかと大いに期待している。

提携を機に、サフランは東京にストラテジスト(兼地域担当)である川上真緒を配置し、日本のクライアントとの主要な窓口とする。今後は、日本におけるブランディングの意義を語る両社幹部の対談をウェブサイトにて公開するほか、パートナーシップを記念したイベントも2月に東京で開催予定。詳細は追ってアナウンスする。

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