[title]
マガジン『エトセトラ』をはじめ、フラワーデモ(*1)を記録した書籍など、フェミニズムに関するさまざまな本の出版を行うエトセトラブックスが、新代田に実店舗をオープンした。
駅から徒歩1分、女性一人でも訪れやすい場所に
店舗は新代田駅から徒歩1分ほど。女性が一人でも安心して訪れられる場所として、候補地の中から選んだという。店内には自然光が差し込み、明るく穏やかな雰囲気だ。
壁一面の棚にはエトセトラブックス出版書のほか、国内外のフェミニズム専門書、小説、コミック、児童書などが並ぶ。一部古書もあり、これまでにオンラインショップで販売されていたオリジナルグッズも店頭で購入できる。
コロナ禍で重要な場所づくり、オンライン配信イベントも
エトセトラブックスは、2018年12月に設立された出版社。当初から実店舗の運営は計画していたが、新型コロナウイルスの影響下で場所を作ることの重要さを強く感じ、オープンへの思いはより一層加速したという。
店舗では『エトセトラ』に連動したオンライン配信イベントや、今後はフェミニズム作家として著名な小説家、ヴァージニア・ウルフを読み解く読書会なども予定されている。
未だなくならない性差別に、知識を持って連帯を
2021年1月16日(土)には、ハイヒールやパンプス強制への抗議「#KuToo運動」の石川優実が発信するオンラインイベントにエトセトラブックス代表の松尾亜紀子が出演。石川が責任編集を担当した『エトセトラ VOL.4』では、女性運動の歴史と女性が声をあげるたびに起きてきた「バックラッシュ(揺り戻し)」について考える論考等が収録されている。未だなくならない性差別に対して、書から知見を深め連帯しよう。フェミニズムを知り、また学ぶきっかけとして、この書店に訪れてほしい。オープンは2021年1月14日(木)。
(*1)連続した性暴力事件無罪判決をきっかけに始まった、性暴力に抗議するデモ
関連記事
『ニューヨークの地下鉄駅、他界したアメリカ最高裁女性判事を追悼』