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ニューヨーカーが「Omakase Berry」を初めて知ったのは2018年。「Atomix」「Dominique Ansel Bakery」など街中のミシュラン星付きレストランのシェフたちが、日本人の作るこのイチゴをメニューに取り入れ始めたのがきっかけだった。
それから数年後の2022年5月中旬、このイチゴを生産する会社であるOishii Farmは、世界最大かつ最も技術的に進んだ垂直型イチゴ農園をニューヨークの対岸、ジャージーシティにオープンした。
同農園は旧アンハイザー・ブッシュ社工場を再利用。7万4000平方フィート(約6875平方メートル)の広さを持つこの「フラッグシップ農園」では、これまでのイチゴ生産に使われていた第1世代の技術と比べエネルギー使用量を60%、水使用量を40%削減できる新しいシステムを導入した。
受粉はミツバチによる「自然受粉」。食べる前に洗う必要さえない完全無農薬のOmakase Berryは、甘くてクリーミーだ。味もさることながら、一年中完熟したものが手に入るということが、魅力の一つになっている。
もちろん、価格はその生産方法に見合ったものであることは言うまでもない。中サイズ11個入り、もしくは大サイズが8個の入りのトレーで20ドル(約2,700円)。また、中サイズが6個の場合は11ドル(約1,470円)、3個の場合は6ドル(約812円)となる。
残念ながら、この農園は一般公開されていない。しかし、Omakase BerryはOishii Farmの公式ウェブサイトで購入可能だ。また6月からは、ノマド地区に新しくできた巨大な「ホールフーズ」でも扱っているという。
「おまかせベリー」には散財する価値があるといえる。ホールフーズで見かけたら、買ってみるといいだろう。
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