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旧ソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)映画界の映画作家、アンドレイ・タルコフスキーの監督作品「ノスタルジア」が、4K修復版で上映される。2024年1月26日(金)から、「Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下」ほか全国で順次ロードショー公開されることが決定した。
タルコフスキーは、イングマール・ベルイマン、クリストファー・ノーラン、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥといった現代の映画監督たちが影響を公言している「巨匠にして不世出」の映画監督。ソ連当局の厳しい検閲の中、54年という短命で、「惑星ソラリス」(1972年)、「鏡」(1975年)、「ストーカー」(1979年)ほか8作品を世に生み出した。
本作は、初めてソ連国外であるイタリアで製作され、1983年の「カンヌ国際映画祭」で「この映画の創造に対する特別大賞」「国際映画批評家連盟賞」「エキュメニック審査員賞」の3冠を獲得した長編映画だ。
フレスコ絵画と近代美術が融合したような美しい映像とともに、作中では自身の父であり詩人のアルセーニイ・タルコフスキーの詩、ヴェルディの「レクイエム」やべートーべンの「交響曲第9番」、そして印象的な民族音楽が使われている。
今回劇場公開される「ノスタルジア 4K修復版」は、撮影監督のジュゼッペ・ランチ監修のもと、ローマのチネテカ・ナチオナーレの協力で2022年に4K修復が行われ、「ボローニャ復元映画祭」でワールドプレミア上映された。
オリジナルB3ポスター付き前売り券は1,500円(税込み)。2023年12月1日(金)からBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下で発売予定だ。この機会に、タルコフスキーの映像美の世界を堪能しよう。
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