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ファインダイニングを愛する人たちに、悪い知らせがある。食の革命の代名詞ともいえるコペンハーゲンのミシュラン三つ星レストラン「ノーマ(Noma)」が閉店することが発表されたのだ。 レネ・レゼピがヘッドシェフを務める同店は、北欧料理を独創的にアレンジした料理が有名で、オープン以来、世界中の高級レストランに影響を与えてきた。
メニューは秋はジビエ、冬と春はシーフード、夏は野菜と、年3回入れ替わり、旬の食材に重点を置いている。 2021年には、誰もが憧れる「世界のベストレストラン50」でトップの座を確保するなど、今でも高い評価を得ているレストランだが、レゼピは、ノーマが築いたモデルは「持続不可能」になったとニューヨーク・タイムズに語っている。
彼が店の閉鎖理由の一つとして挙げているのが、高級レストランの経営に関わる不愉快な労働時間と過酷な労働条件(ノーマをはじめとするコペンハーゲンの一流レストランのスタッフに対する過酷な労働条件は、2022年年夏に新聞で暴露されていた)。ノーマの公式ウェブサイトの投稿には「2024年の冬が、私たちが知っているノーマの最後のシーズンとなるでしょう」と記されている。では、その後はどうなるのだろうか?
なんと2025年からは、レストランから「巨大なラボ」に変わり、そこで味と食材の実験を続け、革新的な新しい料理と食のコンセプトを創り出していくという。投稿ではまた、(コペンハーゲンを含む)世界中でのポップアップを通し、引き続きゲストへ食事を提供する機会が今後もあることが約束されている。
今後2年間、ノーマはコペンハーゲンの店舗で幸運にもテーブルを確保できた人々にはこれまで通りのサービスを提供し続ける予定だ。世界最高のレストランの一つがまったく別のものになる前に体験してみたいという人は、予約にチャレンジしてはどうだろうか。
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