[title]
下北沢感のない洗礼された外観に面食らうかもしれない。しかし、先入観は一度捨ててほしい。この中には下北沢らしさを残しつつも、街を前に進めるユニークさを兼ね備えた個店が軒を連ねている。
小田急電鉄は、2021年6月16日(水)に下北沢駅と東北沢駅の中間に「店主の顔が見える」個性豊かな商業空間、リロード(reload)を開業する。
下北線路街プロジェクトの一環で、店舗やアートギャラリー、ポップアップイベントのための新たなスペースだ。全24棟から成る分棟式の建築で、店が並ぶ路地を巡って楽しめるような構造になっている。
大型商業施設とは一線を画し、千葉県柏の名店、ボンベイのカリスマシェフが手がけるカレーとアパレルの複合店であるサンゾウ トーキョー(SANZOU TOKYO)や、写真にフォーカスしたアートギャラリーのグレート ブックス(GREAT BOOKS)、創業100年を超えるアイウエアブランド、増永眼鏡(MASUNAGA1905)など個性豊かなテナントが入居する。
ほかにも、京都のコーヒーロースターである小川珈琲の旗艦店であるOGAWA COFFEE LABORATORY(コーヒービーンズストア コーヒースタンド)では、自分自身での抽出や、バリスタがおすすめするコーヒー器具の使用、焙煎(ばいせん)体験などもできるというコーヒー好きにはたまらない店だ。
スイーツ好きなら、しもきた茶苑大山をチェックしよう。「日本一の茶師兄弟」とメディアで連日取り上げられている、茶師十段の大山兄弟が営む日本茶専門店。数量限定で販売される『自家焙煎ほうじ茶』などの茶メニューはもちろん、上質な抹茶エスプーマをかけた『茶師十段のかき氷』は、整理券なしでは口にできないほどの人気だとか。同店は、9月オープン予定と少し先だが、待つ価値は十分にありそうだ。
劇場やライブハウスなどあらゆる表現の発信地、下北沢を感じさせるのはシーシャバーのチョット(chotto)だ。ここは、役者やミュージシャン、ダンサーなど、さまざまなステージで活躍する表現者がスタッフを務め、客は彼らと自然に交流することができるというコンセプト。また、併設するギャラリーではミニライブやワークショップを開催する。コミュニケーションツールはシーシャを軸に、ヌイ(Nui)のバーテンダーであるKazuが監修したモクテルなど、ひねりのきいたアイテムばかり。「ちょっと」寄ってみて、交流を楽しんでほしい。
ボディメンテナンススタジオやウェルネスカフェなどもあるほか、ポップアップ店舗やイベントスペースも完備。各店舗をつなぐ屋外通路には、豊富に植樹された緑とテラス席やベンチがあり、心地よい時間を過ごすことができる。
下北沢の地域に根付いた人、店、文化を守りつつ、新たな歴史を作っていく個性豊かな面々によってリロードされ続ける個店街。要チェックだ。
関連記事
『下北沢で注目の新施設、ボーナストラックのベストショップ5選』
東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら