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日本初の外国人留学生向け専門書店が新大久保にオープン

行知学園書店は日本語教材から、美大向けの専門書まで幅広くそろえる

テキスト:
Genya Aoki
行知学園書店
Photo: Time Out Tokyo Editors
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2021年4月1日、外国人留学生向けの受験予備校を展開する行知学園は、外国人留学生専門書、日本語教材の専門書店をオープンした。

店内には日本語教材や、日本留学試験関連の面接や志望理由書の書き方といった教則本、JLPTやTOEICの対策用書籍が並ぶ。ほかにも、美大入学や大学院へ進学する際に必要になる専攻科目の専門性を高める受験対策書など幅広く取りそろえる。

行知学園書店
Photo: Time Out Tokyo Editors

同店を開店する背景には、留学生に向けた進学対策用の書籍が、一部の大型書店でしか販売されていないという現状がある。しかし、留学生が慣れない日本で大型書店まで足を運び、目的に見合った本を選び取ることは簡単ではなく、受験勉強の一つのハードルになっていた。さらに、新大久保エリアは多くの日本語学校が集まっているが、日本語教材専門書店はおろか、一般書店もほとんどない。こうした現状を打開するため、行知学園は2020年12月から企画をスタートし、準備期間3カ月で同店をオープンさせた。

新型コロナウイルス感染症拡大の影響で他国からの入国は制限されているが、同社の新規事業部、担当者によると「日本に来日し慣れない環境での生活に不安はつきものです。コロナ禍でより一層、不安がつのっている学生たちのサポートや、近隣の日本語学校のお役に立てればと出店した」とのこと。今後も日本の国際人材の多様化と日本語教育の環境は前進していきそうだ。

行知学園書店の詳細情報はこちら

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