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渋谷駅桜丘口地区に新たな複合施設「シブヤ サクラ ステージ(Shibuya Sakura Stage)」が2023年11月30日(木)に誕生する。以降順次開業していき、2024年夏には「まちびらき」イベントを開催する予定だ。同施設は桜丘町と道玄坂1丁目の各地内、約25万4620平方メートルにまたがる、東急不動産の大型再開発プロジェクトである。
開業に先がけ、2月9日に「渋谷セルリアンタワー」で東急不動産による記者会見が行われた。代表取締役社長の岡田正志、常務執行役員の榎戸明子、執行役員の黒川泰宏が登壇。同施設名の発表などを実施した。
同施設は、39階建ての「SHIBUYAタワー」と17階建ての「セントラルビル」を擁する「SHIBUYAサイド」(A街区)と、地下1階・地上30階の「SAKURAタワー」のある「SAKURAサイド」(B街区)、「日本基督教団 中渋谷教会」(C街区)の3つのエリアで構成。オフィス、商業施設、住居、多言語に対応した子育て支援施設、国際医療施設などを備えている。
商業施設はA・B街区の低階層にあり、商店街のようなイメージで、路面店を中心に体験型の多様な店舗が出店する予定。また、ブルワリーを設置するほか、イベントスペースなどを通じて最先端のトレンドやカルチャーの情報発信を行う。岡田は「雑多感という渋谷の特色を残したい。地権者の方が所有する部分が多いので、個性的な店が集まると思います」と、多様性や従来の桜丘エリアが築いてきた魅力を意識した街づくりに言及した。
大迫力の立体的なデジタルサイネージを配した「ときめきSTAGE」、デザインコレクティブの「フロウプラトウ(FLOWPLATEAUX)」が手がける音響と照明が連動した「にぎわいSTAGE」の演出も見逃せない。人流や気象データなどを活用し、365日異なる空間が出現する。
SAKURAタワーには、中⾧期滞在者や外国人ビジネスパーソン向けのサービスアパートメント「ハイアット ハウス 東京 渋谷」も入居。同ブランドは東京都では初進出だ。
また、JR渋谷駅に桜丘側に新改札口が新設されるほか、SHIBUYAサイドを結ぶ北自由通路、国道246号を横断する渋谷駅西口歩道橋デッキを整備。SHIBUYAサイドの地下には、周辺地区と連携した縦軸動線「アーバン・コア」ができる。
これにより、駅周辺のバリアフリー完備の歩行者ネットワークが整備され、JR線や道路などによって分断されていた代官山や恵比寿といった後背地への接続を実現する。新たな渋谷のランドマークが今から楽しみだ。
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