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この秋、スペインの2大都市であるバルセロナとマドリードを18ユーロ(約2,580円)で結ぶ新しい格安高速列車サービス「Iryo(イリヨ)」が登場する。
このサービスは、スペインの航空会社であるエア・ノストラムとイタリアの鉄道会社であるトレニタリアが合弁で設立した鉄道会社、ILSAが運営するもの。同社では、2022年11月25日(金)から、毎日16本を少なくとも1時間に1本の間隔で運行する予定。また列車は、サラゴサにも停車するという。
マドリードとバルセロナ間ではすでに、「Avlo」(アブロ、スペイン国鉄のレンフェ傘下)と、最近参入した「Ouigo」(ウィゴー、フランス国鉄のSNCF傘下)という2つの格安高速列車が運行されている。
これにイリヨが加わることで、さらに競争が生まれ、この2都市間の料金は信じられないほど手頃になっている。例えばAvloは7ユーロ(約1,000円)、Ouigoは9ユーロ(約1,290円)からと、Iryoよりさらに安く利用できる時もある。
競合に比べ、Iryoの料金は安いとはいえないかもしれないが、それでも314マイル(約500キロメートル)の移動をこの料金でできることには、信じられないほどの価値がある。さらに、同サービスの新型車両は注目するべきかもしれない。
ILSAは、Iryoがヨーロッパで最も速く、静かで、再生可能エネルギーとリサイクル可能な材料で作られた、最も持続可能な列車で運行されるとアピールしている。また、ターゲットのビジネス旅行者に合わせ、各列車には豪華なレストラン車両、充実したWi-Fiサービス、3両目には専用のワークスペースが導入される予定だという。
Iryoは今後、12月にマドリードとバレンシア間、2023年3月にマドリードからセビリア、マラガ間、6月にマドリードからアリカンテ間でサービスを開始する計画を立てている(AvloとOuigoは、すでにマドリードからバレンシア、セビリア、アリカンテ路線に参入済み)。
マドリードとバルセロナ間のIryoのチケットは、9月18日から公式ウェブサイトで発売されている。標準料金の18ユーロよりもさらに低く設定された、プロモーション価格もあるようようだ。では、スペインでよい鉄道の旅を。
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