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ポルトガルの首都リスボンと第2の都市ポルトを結ぶ鉄道は、同都市間の移動のための最も便利で、そして最も環境に優しい手段となっている。現在の最速の列車は、337キロメートルあるポルトガル沿岸ルートを3時間弱かけて走っているが、今後10年以内に、これがさらに早くなるかもしれない。
2022年9月28日、ポルトガル首相のアントニオ・コスタは、リスボン〜ポルト間に新高速鉄道を建設する計画を発表した。この新線は時速300キロメートルで運転し、両都市間の所要時間はわずか1時間15分に短縮されるという。これはどこをどうとっても「スピードアップ」でしかない。
さらにそれだけではない。この新線は、最終的にはスペインのビーゴまで延長し、イベリア半島の大西洋岸全域で高速鉄道網を構築するという。費用は少なくとも50億ユーロ(約7,084億円)かかるとされ、着工は2024年の予定。2030年代初頭までに完成する見込みだ。
リスボン〜ポルト間は現在、ポルトガルの全国高速鉄道ネットワークであるアルファ・ペンドゥラール(時速200キロメートル)と低速の都市間鉄道が通っているが、新しい高速鉄道は増設される線路を使う。列車自体の性能向上もさることながら、十分な運行キャパシティが確保されることで、現在よりも高速での営業が可能になるという。
これはかなりスリリングな話題といえるだろう。イベリア半島の壮大で野心的な鉄道プロジェクトは、このポルトガルの新高速鉄道だけではない。スペインでは最近、高速鉄道の新路線が次々と開通し、今後10年間で鉄道インフラに数百億ユーロを投じることが約束されている。まさに「ビバ! イベリア鉄道革命」なのだ。
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