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ニューヨーク州知事のキャシー・ホークルは、同市とロングアイランドを結ぶロングアイランド鉄道(LIRR)の新駅を、マンハッタンの東側に作るプロジェクトが順調に進んでいることを報告。新駅の名称が「グランド・セントラル・マディソン」(Grand Central Madison)となること、オープン時期が2022年後半であることを発表した。
70万平方フィート(6万5030平方メートル)の広さを誇る新駅ができるのはグランド・セントラル駅とマディソン街の間の地下。新駅の名称は、このロケーションに敬意を払ったものといえる。
このプロジェクトは、1910年9月8日にイーストリバーのトンネルが開通し、ペンシルバニア駅が開業して以来112年ぶりとなるLIRRの大拡張であり、非常に大きなニュースだ。
知事は公式声明で次のように述べている。
「ニューヨーカーがイーストミッドタウンとロングアイランドをシームレスに鉄道で移動できるようになるまで、あと数カ月となりました。新駅は、1950年代以降に建設された最大の旅客鉄道ターミナル。ロングアイランドの人々にとっては大変革のポイントとなる場所です」
「新駅のオープンにより、LIRRはサービスを劇的に拡大して通勤客のためのより信頼性の高い運行が可能になり、そしてペンシルバニア駅の混雑を緩和できます。我々は、パンデミックからより強く立ち直り、ニューヨーカーにふさわしい、最先端のインフラを提供し続けていきます」
新駅は2フロアあり、8つの線路と4つのホーム、25の店舗で構成される。入り口は6つあるという。携帯電話はもちろん通じ、Wi-Fiやリアルタイムデジタルサイネージも完備される。この大規模なインフラプロジェクトにかかる費用は、111億ドル(約1兆4,425億)だ。
マンハッタン区長のマーク・レヴィーンは次のように語っている。
「新駅開業は、ペンシルベニア駅の混雑を緩和することに加え、イーストサイドにとって大きなブームをもたらすだろう。マンハッタンへの交通の便を改善することは、特にパンデミックによって大きな打撃を受けたビジネス街にとって、地元の経済回復の原動力となるはずだ。この駅の開業とサービス向上は、マンハッタンへの車での移動を減らす動機にもなり、環境と生活の質も向上する」
いうまでもないかもしれないが、新駅のオープンはとても待ち遠しい。
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