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「大阪・関西万博」でオランダが次世代に伝えたいこと

未来を変えるための第一歩として子ども向けワークショップを開催

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Kaoru Hoshino
家族DE学ぶオランダとSDGs
Photo: Kaito Matsueおひさまプロジェクトのメンバーと、在大阪オランダ王国総領事館のマルタイン・フーレと、サポーターと参加した子どもたち
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2025年大阪・関西万博(以下、万博)では、「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマに沿って、各国のSDGsの達成に向けた取り組みが展示される。その中で注目されるのが、子どもたちへの教育やサステナビリティをテーマにしたオランダの取り組みだ。

オランダは過去に「子どもの幸福度ランキング」で3回首位を獲得するなど、子どもが幸せに暮らせる国として知られており、循環型社会の実現に向けた政策にも積極的である。

こうした背景を受け、オランダ王国大使館・総領事館と、日本語教科書の出版や講演を通じてマルチリンガルの子ども教育に関わる活動を行うオランダ在住の日本人3人から成る「おひさまプロジェクト」は、大阪・関西万博の特別企画として、子どもたちに向けたワークショップを2024年12月1日、ITOCHU SDGs STUDIO」で開催した。

家族DE学ぶオランダとSDGs
Photo: Kaoru Hoshinoネイティブ講師によるオランダ語レッスンの様子

オランダは「子どもの幸福度ランキング」首位常連

最初に、オランダ語の簡単なあいさつや、オランダの文化を紹介。単なる紹介だけでなく、リサイクル率向上の一環として採用されているペットボトル飲料のデポジット制などを例に挙げ、オランダがSDGsをどのように日常生活に取り入れているかをクイズ形式で子ども達に伝えた。子どもたちはオランダが実施するサステナブルな取り組みを楽しみながら学んだようだ。

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Photo: Kaoru Hoshinoアップサイクルアートに使用する古紙を選ぶ子どもたち
家族DE学ぶオランダとSDGs
Photo: Kaoru Hoshinoアップサイクルアート制作中の様子

続いて行われたのは、古紙を使ったアップサイクルアートの制作。普段捨ててしまうものを再利用し、新たな価値を生み出すプロセスを体験した。SDGsを日常生活に取り入れる方法を経験する、貴重な機会となっただろう。

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Photo: Kaoru Hoshinoこれらの古紙を再利用して、新たな作品が生まれる

「次世代に受け継ぐための万博だと考えています」と語るのは、万博担当商務官を務める在大阪オランダ王国総領事館のマルタイン・フーレ(Martijn Heule)。今回のイベントをはじめ、万博を通じてオランダが目指すのは、子どもたちに持続可能な社会の在り方を自然に理解してもらうことだ。

万博を契機に各国とのつながりを生むことで、将来、子どもたちがサステナビリティや他文化に親しみを持ち、興味を深めていく。そして、それがより良い未来を築くきっかけとなることが、万博が果たすべき重要な役割の一つである。

今後も、イベント・展示会・セミナーなど多彩なプログラムが予定されているので、引き続き注目したい。

家族DE学ぶオランダとSDGs
Photo: Kaoru Hoshinoアップサイクルアート制作中の様子

万博の情報発信基地に期間限定ショップが登場

今回のワークショップが行われたITOCHU SDGs STUDIOの地下1階の「GALLERY」では、2025年1月31日(金)まで「2025大阪・関西万博コンセプトストア いのち輝くシリーズ 外苑前店」が展開中。会場は、「大阪・関西万博」のパビリオンや入場チケットなどの基本情報を伝える紹介スペースと、万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に共鳴した公式ライセンス商品を展示・販売するスペースで構成されている。

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Photo: Kaoru Hoshino大屋根リングの端材を再利用した展示台

注目は、商品だけでなく、その横に記載された製造過程の詳細や背景。サステナビリティに向けた課題や可能性を製品を通じて学べる仕掛けになっている。

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Photo: Kaoru Hoshino100%再生ペットボトルの糸で作られたソックス
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Photo: Kaoru Hoshinoリサイクル金メッキのキーホルダー
家族DE学ぶオランダとSDGs
Photo: Kaoru Hoshino大阪・関西万博公式キャラクターの「ミャクミャク」©Expo 2025

さらに、商品を展示する什器(じゅうき)には、万博の象徴である「大屋根リング」の端材が再利用されており、細部まで環境への配慮が行き届いている点も見逃せない。期間限定のコンセプトストアに、ぜひ足を運んでみては。

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