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モダンネパール料理店「アディ(ADI)」が運営するティーハウス「チャバ(Chiyaba)」が、ブランチメニュー「アロパロタ」の提供を2023年11月初旬からスタートした。
アルパロタとは、ギーやマッシュポテトを練り込んだ生地を重ねて薄く伸ばしたパンで、ネパールのオーセンティックな朝食メニューだ。子どもから大人まで幅広く愛されており、「手軽にゆっくりとネパールの伝統的な朝食を堪能してもらいたい」という思いから提供を開始した。
おすすめは、同店の看板メニューでもあるマサラチャイとセットになった「アルパロタ&チャイセット」(1,800円、税込み)。米粉を使用したアルパロタは、優しく素朴な味わいで、外側はパリッと、中はもっちりとした食感のある生地がパイのように何層にもなっている。ガラムマサラをはじめ、ピーマンやジンシャー、パクチーが細かく練り込まれており、存在感がありつつも清涼感のある香りが楽しめる。
アディのオーナーシェフであるアディカリ・カンチャン特製の、ココナツベースのチャツネが添えられており、煎(い)ってからみじん切りにしたココナツは新鮮で香り豊か。マスターシードの粒感もアクセントだ。こちらもアルパロタと同様、味付けはシンプルで、素材の食感やスパイスの香りが引き立つ。
マサラチャイは、ネパール産アッサム茶をベースに、シナモン、カルダモン、ブラックペッパー、ショウガ、数種類のスパイスをブレンドしてじっくり煮出す。ミルクのコクも相まって、まろやかな甘さが印象的で、ピリッとした刺激が後を追う。チャイの甘さと塩気のあるアルパロタの相性は抜群で、無限ループにはまってしまうだろう。
ピークタイムの15時前後は行列の絶えない同店だが、朝の時間帯は比較的落ちついているので、広々としたカウンターで、スタッフが丁寧な手つきでチャイを淹れる様が楽しめるのもいい。冬の寒い朝、本格派のネパール茶で体を芯から温めてほしい。
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