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経堂駅から徒歩約3分に位置するレストラン「ニア ミント トウキョウ(NEAR MINT TOKYO)」。圧巻のサウンドシステムで希少盤を鑑賞しながら食事が楽しめる。
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店名は、ビンテージアイテムやレコードのコンディションを表す「ニアミント」から。入店すると、天井につられたビンテージの「JBL 4320」スピーカーと、マッキントッシュのアンプが目を引く。店内ではアルゼンチン出身のアーティスト、Miliによる「Arise」というブラジリアンフュージョンとでもいうべきレコードが流れていた。ジャズや中南米の音楽と相性がよく、音の解像度の高さに聴きほれてしまうだろう。
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店主の渡辺優はフランス料理店で料理人としてのキャリアをスタートし、「ブルーノート東京」などで腕を磨いた後、渡米。ニューヨークでミュージックバーのオープンに携わったほか、和の要素を取り入れたレストランで働いていた。
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帰国後、「良質な音でレアなレコードを流す店を開きたい」と、2023年11月23日に同店をオープンした渡辺。ニューヨーク時代に訪ねた知人の自宅で、オーディオシステムにこだわる素晴らしさに目覚めたという。きっかけの一曲はマイケル・ジャクソンの「Human Nature」。何度も聴いていたはずの曲にもかかわらず、オーディオ環境でここまで聞こえ方が変わるのかと衝撃を受け、自身でも整え始めた。
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店にはレコード店でいわゆる高額盤とされる2〜3万円のラインを中心に、300枚ほどが並ぶ。ジャンルはジャズやブラジル、ヒップホップのほか、ゴスペルなどを揃える。
ゴスペルは、アメリカ時代に知り合ったミュージシャンに教会出身の人が多く、彼らが演奏しているのを見ているうちにひかれるようになったそうだ。ラストオーダーを終えるとフィジカルで音楽を流すことが多い。レコードではジャズ、カセットではヒップホップをかけるなど、ジャンルの特性に合ったメディアを使い分けている。
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同店を象徴する一枚を尋ねると、とても難しい質問だと言いながらも、ニューヨーク在住の日本人ビートメイカーであるYu Mamiyaによる7インチと、キーボーディストのBIGYUKIのアルバムを挙げてくれた。渡辺自身が交流のある2人でもあり、ニューヨーク時代に同じく日本人として頑張っている人がいるのだと心の支えになっていたのだという。
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現地で食べられているニューアメリカン料理とは
提供するのは、ニューアメリカン料理。フランスをはじめ、ヨーロッパの料理をベースに中南米の要素を取り入れたスタイルだ。アメリカの料理というとハンバーガー、もしくはフライドチキンやガンボなどの南部料理を想像する人が多いかもしれないが、今ニューユークや西海岸で食べられているものを日本に持ち込みたかったと語る。
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人気メニューは「アーティチョーク ディップ」。ソースはコンテとパルミジャーノ、サワークリーム、クリームチーズにエシャロットなどを混ぜ、タイムを乗せている。濃厚なソースとアーティチョークの相性が抜群で、ワインをついつい何杯も飲んでしまいそうだ。
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「白モツ・白ソーセージ・白インゲン豆の白ワイン煮」は、付け合わせのマスタードまで白で統一された一皿。優しく滋味あふれるオリジナルメニューを注文してほしい。
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ドリンクは、首都圏と愛知県の限られた店舗でしか飲めないビール「白穂乃果」やワイン、そのほか「煎茶ジントニック」などのカクテルも充実している。「煎茶ジントニック」は、店内で煎茶をジンで出してトニックウォーターで割ったもの。爽やかでスッキリとした味わいが特徴だ。
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元々は和菓子店だったという同店。地階にはネオン管を入れて「アフリカと宇宙」をテーマにした空間にする予定だという。現在プレオープン中だが、地下ができ上がったらグランドオープンを迎えるそうだ。
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音楽好きはもちろん、ニューヨークのスタイルに興味がある人はきっと楽しめるだろう。また、同店はペットも入店できる。料理や店内の音響、インテリアなど、細部までこだわりの詰まった同店をぜひ訪れてみてほしい。
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