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恋愛・生殖の有無に関係ない愛を描く映画「何をそんなに慎ましく」

吉田奈津美による最新作のクラウドファンディング募集中

Honoka Yamasaki
編集:
Time Out Tokyo Editors
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Honoka Yamasaki
何をそんなに慎ましく
Photo:木村和平
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全ての愛が、等しく語られる世の中を目指して――。吉田奈津美の監督長編映画「何をそんなに慎ましく」の制作が決定した。それに伴い、2023年6月30日(金) 23時59分まで、制作費支援のクラウドファンディングを実施している。

本作品に登場するのは、「愛」を知らなかった主人公・草。恋愛至上主義的な世の中で、「恋愛関係ではない」がそれと同等に強固な関係性を築く「自分たちだけの愛」の形を見つけるまでの物語が展開されている。

映画『何をそんなに慎ましく』制作準備特報 第一弾

メインキャストは、雑誌やミュージックビデオを中心に活動する野内まる、話題作に多数出演している山本奈衣瑠、俳優業にとどまらず監督としても活動する須藤蓮の3人だ。

他者との関わり方が複雑化し、あらゆる関係性が存在する世の中で、私たちが大切にしたい「誰か」との関係は全て「恋愛」に当てはまるのだろうか。他者と恋愛関係を築くことが当たり前とされる社会では、名前の付いていない感情を「恋愛」に無理に当てはめようとする人は少なくない。

今の日本の婚姻制度は、戸籍上異性とされるカップル間にのみ適用される。吉田は、世の中の定義する「恋愛」が生殖可能な異性間に限定されていることにも疑問を感じ、人間関係の新しい選択肢について話し合うきっかけとして、本作品の制作に至った。

誰かを大切にしたいという気持ちがあれば、世の中が定義する「恋愛」に当てはまっていなくても、その関係性は恋愛関係と等しく語られるべきだ。そんな思いを物語に乗せて、映画を作る。

支援は3,000円〜10万円まで選ぶことができ、デジタル写真集やサポーターである大関による「オリジナルワンカップ大関」などのリターンが付いてくる。ぜひ参加して、映画の完成を楽しみに見届けよう。

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