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同店のピザは尾坂の出身である鳥取県産の魚介や野菜がたっぷりトッピングされているところが特徴的だ。小麦は鳥取の名峰、大山で作られた香り高い『大山こむぎ』と全粒粉をミックスして使用することで、香ばしい風味の生地に仕上げている。
「料理は自由な発想を常に意識している」と尾坂は言う。その考えを裏付けるように、同店のアラカルトメニューには見た目の華やさと斬新な組み合わせを取り入れている。中でも魚料理には、系列店のマグロマートでつながりのある豊洲の水産業者からその日仕入れた最も新鮮な魚を使っているため、味も確かだ。
ドリンクはイタリア産ワインのほか、コールドプレスで絞ったフルーツにジンやハーブティーをプラスしたアルコール、ノンアルコールドリンクをラインアップ。以下、特におすすめのメニュー3品を紹介する。
ピザのチョイスに迷ったら『高知ピーマン、しらす、からすみ』(1,580円)をオーダーしよう。高知産のピーマンと豊洲のシラス、イタリアのカラスミがぎゅっと詰まったメニューで、うま味たっぷりのシラスとカラスミにシャキっとした爽やかなピーマンがアクセントになっている逸品である。表面はカリっと中はふんわりと仕上げ、独特の香り高い生地にも感動すること間違いなしだ。
塩締めしたマダイ、カンパチ、本マグロ、ホタルイカ、イクラなど、その時の旬の海鮮を1皿で味わう『季節海鮮の軽いマリネ』(980円)もおすすめの料理だ。バルサミコとユズで味付けした海鮮とウルイのマリネに、炙ったふわふわのシラコが添えられ、かんきつの爽やかな風味とまろやかなシラコの味わいが絶妙にマッチした味わいに仕上がっている。
かつてマグロという切り口で世間に大きなインパクトを与えた尾坂。「今年は新たにピザという切り口で、中野のランドマークとなる店をつくっていきたい」と抱負を語る。自由な発想と果てなきチャレンジ精神で高みを目指す同店に、今後も目が離せない。
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