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60年以上の歴史をもつ武蔵野音楽大学楽器ミュージアムが一般公開を開始

国内最大規模の5700点を超える多様な楽器コレクション

編集:
Genya Aoki
寄稿::
Mariko Dedap
武蔵野音楽大学楽器ミュージアム
提供:武蔵野音楽大学楽器ミュージアム
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武蔵野音楽大学は日本初の練馬区羽沢にある楽器博物館を、武蔵野音楽大学楽器ミュージアムとしてリニューアルオープン、2022年4月から一般公開を開始した。同ミュージアムは、江古田キャンパス内で1967年に開設した武蔵野音楽大学楽器博物館に、入間キャンパスの楽器博物館を統合し、改称した形だ。

武蔵野音楽大学楽器ミュージアム
提供:武蔵野音楽大学楽器ミュージアム

長い歴史を持つこのミュージアムでは、西洋や日本の歴史的楽器、伝統楽器のほか、世界各地の民族楽器などが所蔵されている。所蔵資料は5700点を超え、コレクションは国内最大規模。楽器だけでなく、指揮棒やマレット(打楽器の木づち)のほか、オルゴールや演奏人形、楽器演奏写真や絵画など、音楽に関わる資料の多様さもこのミュージアムの大きな特徴だ。

武蔵野音楽大学楽器ミュージアム

館内は異なるテーマで演出された4つの展示室から成り、楽器の歴史や種類、地域的な広がりを系統立てて学べるように構成されている。1室目の鍵盤楽器展示室では、ピアノ誕生以前のチェンバロやクラヴィコードなどに始まるピアノの歴史を体系的に知ることができる。2室目は管弦打楽器展示室。ここでは、バイオリンやヴィオラ、鉄器や木管楽器など、ヨーロッパの管弦打楽器の歴史的変遷を紹介している。

武蔵野音楽大学楽器ミュージアム
提供:武蔵野音楽大学楽器ミュージアム

3室目の日本の楽器展示室は、雅楽、琵琶(びわ)、そして歌舞伎舞台を再現したような三味線音楽の演奏形態を表した展示などが見どころだ。最後は、世界各地の希少な民族楽器が並ぶ民族楽器展示室。世界を8つのエリアに分け、各地域の伝統楽器をはじめ、少数民族が使用する珍しい楽器まで見学でき、各地の生活文化や感性などが感じられる。

武蔵野音楽大学楽器ミュージアム
提供:武蔵野音楽大学楽器ミュージアム

一般公開となってはいるものの、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点より、入場は現在制限されており、学外からの見学は完全予約制。見学申し込みフォームで予約できる。暖かい春の日、大学内の落ち着いたミュージアムで、古今東西の音楽に思いをはせてみては。

武蔵野音楽大学楽器ミュージアムの詳細情報はこちら

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