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細幅織物の老舗として知られる本橋テープの『一升瓶ホルダー』(3,300円)が斬新だと話題となっている。その名の通り、日本酒の一升瓶をそのまま肩から掛けて持ち運べ、安定して注ぐことができるもの。キャンプブームでアウトドア志向が高まった今、キャンプや花見の席でも活躍しそうだ。
もともとバッグやシートベルトなどの部材としてのテープを製造販売し、問屋での取引がメインの本橋テープだが、頑丈かつ水にも強いテープを活用したアウトドアチェアやカメラストラップ、最近では取り付けが簡単な飛沫防止安全シートなど、様々なアイデア商品をリリースしている。
『一升瓶ホルダー』を開発したのは、家族連れやアウトドアフリークまで楽しめる音楽フェスティバル『ACO CiLL CAMP』に出展したことがきっかけ。毎年フェスティバルのオーガナイザーを務めるバンド、BRAHMANとOAUのメンバーに日本酒を差し入れていたのだが、ある年にBRAHMANのボーカリスト、TOSHI-LOWに直接日本酒を渡したところ、ファンサービスをしている中で受け取ったため戸惑った様子だったという。
この時に「行動の妨げになったのでは?」という反省から着想を得て、一升瓶ホルダーのプロトタイプを製作をはじめた。そして、翌年のステージではTOSHI-LOWが背負ってパフォーマンスをしたことで注目され、俳優としても活躍する井浦新がディレクターを務めるブランド『ELNEST CREATIVE ACTIVITY』とコラボレーションしたところ即完売に。
その後、取っ手を改良、反射板を付けるなど、よりアウトドアに特化した商品に仕上げ販売を開始したところ、2021年2月下旬から3月中旬まで出荷を待つほど、注文が殺到。現在すぐ手に入る状態ではないが、花見や本格的なフェスティバルシーズンに突入する夏に備えて手に入れたい商品だ。
テキスト:間庭典子
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