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オンラインアートギャラリーであるSINGULARTが、Instagramに最も投稿されたアメリカの美術館を調査した結果、そのトップ3がニューヨークのマンハッタンにあることが分かった。
トップを飾ったのはメトロポリタン美術館(MET)で、投稿数は約39万5000件。これは同美術館の文化的な偉大さ(ゴシップガールのインスタグラマーまで訪れる)と、コレクションの大きさや範囲を考えると納得だ。ここは広大な面積を誇るアメリカ最大級の美術館ということだけでなく、年に一度、最大級のセレブの集いとなる『METガラ』の開催でも有名。ニューヨーカーであれば、いつでも入場料が任意の額であることも、おそらくこの美術館に写真を撮りたいと思う多くの人が集まる理由の一つだろう。
2位になったのは投稿数約32万3000件でホイットニー美術館、3位には約28万7000件でニューヨーク近代美術館(MoMA)がランクイン。特にMoMAについては、同館で見られるフリーダ・カーロやフィンセント・ファン・ゴッホなどによる象徴的な作品が、ある種の美術館へ来た証明や、行ってみたいと思わせるインスピレーションとなり、投稿数を押し上げていると思われる。
実は、4位に入ったのもニューヨークの美術館だ。ブルックリンのプロスペクトパークの近くにあるブルックリン美術館で、投稿数は約23万9500件。このInstagramでの人気には、ブルックリンを拠点とするアーティスト、デボラ・カスが同館正面に設置した黄色の文字彫刻作品『OY/YO』が、一役買っていると思われる。
そのほか4位以下には、ワシントンD.C.のナショナル・ポートレート・ギャラリー、シカゴ美術館、ロサンゼルスのザ・ブロードなどが続いた。
SINGULARTによると、パンデミックが平常に戻りつつある中、「近くの美術館」の検索数は過去12カ月で100%以上増加しているという。多くの人が、象徴的な建築の美術館を訪れ、美術館の絵画や彫刻からインスピレーションを受け、Instagramに投稿したいと考えるのは自然なことだといえるだろう。
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