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水天宮前のビストロが「旅するキッチン」テーマに夜メニューをリニューアル

生産者へのリスペクトから生まれるストーリーある一皿を提供

テキスト:
Shiori Kotaki
MK Farmers&Grill
Photo: Kisa Toyoshima
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軽井沢の契約農家から仕入れた新鮮なオーガニック野菜をサラダやパスタ、ポットパイなどにして提供する水天宮前の人気カジュアルビストロ「エムケー ファーマーズ アンド グリル(MK Farmers&Grill)」が、2023年4月1日からディナーメニューの内容をリニューアルした。

軽井沢で⼈気のビーガンレストラン「アールケー ガーデン(RK GARDEN)」の姉妹店として2017年9⽉にオープンした同店。これまでは、信州・軽井沢の⾷材を東京の人々にも届けることを目指してきたが、新しいディナーメニューでは「旅するキッチン」をテーマに、全国各地のごちそうと来店客をつないでいく。 

MK Farmers&Grill
Photo: Kisa Toyoshima

リニューアル後から楽しめるのは、千葉県⽊更津市にある「クルックフィールズ(KURKKU FIELDS)」で⽔⽜を育て、日本で唯一の⽔⽜モッツァレラ職⼈としてチーズ作りを行っている⽵島英俊のモッツァレラチーズなど。

もちろん、これまでに取り扱っていた食材も引き続き提供。長野県の北八ヶ岳にある農場「ボヌムテッレ」で農薬や肥料を使わず栽培された甘くてカラフルな野菜や、アニマルウェルフェアに配慮した環境で育った「信州プレミアム峯村⽜」は、新しく考案されたメニューを通して、その食材が持つ新しい顔を楽しむことができる。

MK Farmers&Grill
Photo: Kisa Toyoshima|「竹島さんのモッツァレラと生ハム」。モッツァレラチーズは、毎週金曜日に⽵島自身が出来たてのものを店に届けている。フレッシュならではのぷりっとした食感が印象的だ。入荷後、2日ほどで売り切れてしまうことも多い
MK Farmers&Grill
Photo: Kisa Toyoshima|「軽井沢ボヌムテッレのカラフル人参」。ニンジンを皮ごと低温で焼いた後、皮に焦げが付くくらいに薪(まき)でさらに焼き上げることで、ニンジン本来の甘みをぎゅっと引き出している。仕上げにはニンジンと相性がいいという塩水ウニとバターのソースをかけ、砕いたピスタチオとパセリを散らした
MK Farmers&Grill
Photo: Kisa Toyoshima|「峯村牛の江戸前ハーブのあぶりカルパッチョ」。焦がしバターのソースと合わせた峯村牛はとろけるような味わい。元料理人が作っている江戸前ハーブを巻いて味わおう

ほかにも、「肉と一緒に食べてほしい」と「峯村牛の薪焼き」には高知県外にはほとんど出回らないという宮脇農園の「綿とまと」を添えたり、トマトとニンニクでシンプルに作る「いつきのパスタ」には淡路島にある製麺所の生麺が採用されていたりする。一皿を通してさまざまな土地に出合えるような感覚が楽しい。

MK Farmers&Grill
Photo: Kisa Toyoshima|高知県でトマト農家歴40年の宮脇高明が育てている「綿とまと」は一般的なトマトよりも糖度が高く、イチゴのような甘さが印象的

素材本来のおいしさを最大限に生かすよう調理された料理には、生産者へのリスペクトがあふれている。同店では、毎月スタッフ全員でいくつかの生産者を訪れ、食材が作られている様子を実際に見たり、どうやって食べてほしいかといった話を聞いたりしているので、より深い食体験をしたい人はぜひスタッフに声をかけてみてほしい。一切の妥協なく手がけられた食材や、その一皿に込められたストーリーをフレンドリーに教えてくれる。

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