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2024年7月の第3週は、セレクトの妙や個性が光るミニシアターの特集上映へ。
「東京」を切り口にした『ロスト・イン・トランスレーション』と『(ハル)』、2023年に話題を集めた『バービー』と『哀れなるものたち』の2本立て、台湾ニューシネマをけん引した映画監督、ワン・トン(王童)に焦点を当てるほか、同地の珠玉の名作たちを上映する「台湾巨匠傑作選」など、バラエティーに富んだラインアップに注目したい。
暑くてどこにも行きたくないあなたこそ、足を運んでみては。
やっと会えた、ここ東京で 名画座2本立て
「やっと会えた、ここ東京で 名画座2本立て」と題して、「目黒シネマ」で、『ロスト・イン・トランスレーション』と、『(ハル)』の2作を上映。今なお根強い人気を誇るソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)作と、『家族ゲーム』でも知られる森田芳光による評価の高い名作が一度に楽しめる。
「東京」を切り口に、人との出会いを描いた作品を国内外の監督の視点を通してみることで、浮かび上がってくる何かがあるだろう。また、同日程で「レイトもスカーレット・ヨハンソン」と題して『her/世界でひとつの彼女』『ゴーストワールド』を1本立てで上映する。併せてチェックしてほしい。
※17〜20日『ロスト・イン・トランスレーション』10時〜、14時10分〜、『(ハル)』12時〜、16時05分〜/目黒シネマ/料金は1,600円、学生1,200円、60歳以上・3歳〜小学生1,100円
すべての自由な❤を持つものたちへ
2023年に話題を集めた『バービー』と『哀れなるものたち』が2本立てで、「早稲田松竹」で上映。世界で一番有名なファッションドールの初映画化作と、『女王陛下のお気に入り』でタッグを組んだヨルゴス・ランティモス(Yorgos Lanthimos)とエマ・ストーン(Emma Stone)が再び集結した作品は、根底につながるテーマが感じられるだろう。
未見の人はもちろん既に観た人も、新たな発見がある組み合わせだ。セレクトの妙を劇場で確かめてほしい。
※20〜26日『バービー』12時40分〜、17時30分〜/『哀れなるものたち』10時〜、14時50分〜、19時40分〜/早稲田松竹/料金は1,500円、学生1,200円、60歳以上・小学生1,100円
台湾巨匠傑作選
台湾ニューシネマをけん引した映画監督、ワン・トンに焦点を当てた「台湾巨匠傑作選」が開催。劇場初公開の『村と爆弾』『無言の丘』と『バナナパラダイス』から成る、通称「台湾近代史三部作」と呼ばれる作品や、エドワード・ヤン(楊德昌)による『台北ストーリー』、ホウ・シャオシェン(侯孝賢)の『恋恋風塵』などがラインアップする。
台湾人の日常生活や台湾社会が抱える問題を写実的に描いた作品たちは見逃せない。珠玉の名作を鑑賞しよう。各作品の上映時間は公式ウェブサイトを確認してほしい。
※7月20日〜8月30日/ケイズシネマ/料金は1,600円、大学・高校生1,400円、60歳以上1,200円
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