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五感で感じる映像インスタレーション、蜷川実花の体験型展覧会が開催中

注目のヴェニュー「トウキョウ ノード」のギャラリーをフル活用した没入体験

テキスト:
Hanako Suga
蜷川実花
画像提供:TOKYO NODE「蜷川実花展 Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠」
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写真家であり映画監督の蜷川実花による過去最大の展覧会「蜷川実花展 Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠」が、「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」内の「トウキョウ ノードTOKYO NODE)」で2024年2月25日(日)まで開催されている。

蜷川実花
画像提供:TOKYO NODE「蜷川実花展 Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠」

蜷川の作風といえば、コントラストの強いビビッドな色合いの写真や映像。近年はデータサイエンティストの宮田裕章とセットデザイナーのEnzoらとともに組んでいるクリエーティブチーム、「EiM: Eternity in a Moment」の一員としても活躍している。同展は、建築家の藤本壮介らをゲストアーティストに迎え、蜷川が「EiM」の集大成として挑む、最大規模の体験型の展覧会だ。

蜷川実花
画像提供:TOKYO NODE「蜷川実花展 Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠」

「瞬きの中の永遠」をテーマにした同展は、14の作品で構成。出展作品の全てが新作で、蜷川としては初めて写真の作品を展示せず、映像インスタレーションや没入型の立体展示などを中心に展開する。作品群は、ギャラリーの立地や洞窟のような形状と共鳴するように制作されており、会場を進んでいくごとに蜷川の世界観に引き込まれていく。

会場には香りを体験できる空間や、クッションに座って体験するスペースを設置。11作品に音楽が付いており、蜷川の世界観を一つの映画で見たようなストーリー展開を楽しむことができる。

蜷川実花
TOKYO NODE「蜷川実花展 Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠」

中でも最もダイナミックなのが、巨大なドーム型シアターの中に展示された「Flashing before our eyes」。蜷川の代表的なモチーフである金魚や都市、花々の映像が走馬灯のように揺れ動き、クッションに寝そべりながら眺めていると、夢の中を旅しているような不思議な感覚が味わえる。これらの映像は、CGを一切使用せず制作したものだ。

蜷川実花
画像提供:TOKYO NODE「蜷川実花展 Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠」

「Intersecting Future」は、360度が花に囲まれた華やかな空間。蜷川が撮影した庭園や公園の花の写真などが展示されており、空間一面が花で埋め尽くされている。歩き回ってみると、さまざまな香りを感じられるのも面白い。「桃源郷」をリアルに再現した大作だ。

蜷川実花
画像提供:TOKYO NODE「蜷川実花展 Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠」

本展の開催を記念し、オリジナルグッズも発売するポップアップショップを併設。「フェティコ」や「キディル」といったブランドのデザイナーとコラボレーションしたアパレルアイテムやグッズを用意するほか、 100種以上のアイテムを販売する。また、館内の飲食店とのコラボレーションメニューも登場。フレンチミシュラン三ツ星を獲得した小林圭が手がけるスイーツなどが味わえる。

注目のヴェニューを舞台に蜷川が表現する桃源郷のストーリーを、全身全霊で体験してほしい。

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