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代官山に、ミッフィーの絵本の世界をテーマにしたカフェ「ミッフィーカフェ トウキョウ(miffy café tokyo)」が、2023年11月11日誕生した。世界的に有名な小さなウサギの女の子「ミッフィー」は、オランダで生まれた絵本作家でありグラフィックデザイナーのディック・ブルーナが描く絵本の主人公だ。
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ロゴや店舗デザインを手がけたのは、店舗設計から企業戦略までを手がける、日本屈指のクリエーティブディレクターの佐藤可士和。「幼い頃に出会ったブルーナの絵本に大きな影響を受けました。この絵本は僕にとってグラフィックデザインの原体験です」と語り、設計に当たっては「ブルーナさんだったらどう作るだろうかという視点で考えた」ということも明かした。
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店舗には「ミッフィーのアートを食とともに感じ、体感できるカフェ」をコンセプトに、ミッフィーの原点という初期の4冊の絵本をテーマにしたクラシカルな色合いを詰め込んでいる。ロゴや絵本をイメージさせる「四角」のデザインも多く取り込んだ。
店先のウッドデッキには、カメに乗ったミッフィーのオブジェが。絵本「うさこちゃんと どうぶつえん」に登場するワンシーンだが、立体化するのは恐らく世界で初めて。カメの足の開き方など、3次元で表現するのに苦労したと佐藤は語った。
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店では、ミッフィーのルーツであるオランダの食文化を盛り込んだメニューが楽しめる。ミッフィー型のパンに野菜やチキン、生ハム、卵などの具材を盛り合わせた「3種のサンドイッチ」(各1,290円から、以下全て税込み)や、オランダの家庭料理エルテンスープとトマトクリームで煮込んだ「ミートボールのプレート」(1,990円)などを用意。
食事を盛り付けるプレートは、絵本で印象的に使われている色を使った、4パターンから好きなものを選ぶことができる。
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ミッフィー型のホワイトチョコレートを添えた「キャロットケーキ」(1,390円)や、ミッフィーの顔になったレモン風味のチーズタルトに季節のフルーツを添えた「きせつのタルト」(1490円)、「焼き菓子&ドリンクセット」(390円)など、スイーツも充実。「ミッフィーのキャロットヨーグルトスムージー」(990円)、ミッフィーの父親をイメージした「おとうさんのレモンスカッシュ」(990円)などのオリジナルドリンクも気になるところだ。
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2023年11月現在、事前予約で満席の日程が多くなっているが、看板アイテムの「フェイスフィナンシェ」(4個入り1,390円)やクッキー(1個390円)、カフェラテ(790円)など一の部商品は、予約なしで、テイクアウトで購入可能。
中はふわふわだが、顔や耳の縁の部分などはカリっと仕上げた、後を引く味わいの「フェイスフィナンシェ」は、毎日店舗で焼き上げており、店の周りには、甘い香りが漂っていた。この誘惑に打ち勝つのはなかなか大変そうだ。
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店内ではグッズも販売。「ハンドタオル」(全2種、各1,100円)や「クリアファイルセット」(2枚入り880円)、「クッションキーホルダー」(全6種、各990円)、「布コースター」(全3種、各660円)、「トートバッグ」(2,750円)などを取りそろえた。グッズそのものはもちろん、キュートな本棚風ディスプレーにもミッフィーの世界観が踏襲されている。
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来店の事前予約は公式ウェブサイトから受付中。予約金として1人660円(1申し込みにつき4席まで)が必要だが、事前予約の上でメニューを注文すると、限定特典「缶バッジ」がもらえる。
子どもが楽しめることはもちろん、大人が非日常の世界に身を委ねられる「ミッフィーカフェ トーキョー」は、ミッフィーへの愛、そして、ブルーナへのリスペクトが詰まった空間だ。
Illustrations Dick Bruna © copyright Mercis bv, 1953-2023 www.miffy.com
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