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2021年11月19日から、渋谷パルコのパルコミュージアムトーキョーで『Mickey Mouse Now and Future』展が開催されている。「ファンの集い」をテーマに、ミッキーマウスを愛する世界各地のアーティストが参加し、独自の視点で解釈したミッキーマウス作品を発表するというものだ。ここでは、展示の見どころを紹介する。
本展には、国内外合わせて10人のアーティストが参加。渋谷の現代アートギャラリーのナンズカがキュレーションを担当し、世界で人気のミッキーマウスの現在を現在と未来を表したアートコラボレーションプロジェクトによる企画展である。
入り口のすぐ左側には、グラフィックデザイナー田名網敬一が描いた色鮮やかな作品が現れる。田名は、戦後の幼少期に映画館でウォルト・ディズニーの『蒸気船ウィリー』を観て、アニメーションという静止画ではない漫画に衝撃を受けた。思い出深いミッキーマウスと自身の作風である幻覚のイメージや奇形キャラクターと組み合わせた作品は、独自の世界観やタッチが特徴的で、ずっと眺めていたくなるような迫力だ。
ミッキーマウス専用のヘルメットのような作品は、中村哲也によるもの。実際にレーシングをしているミッキーマウスの立体作品もあり、躍動感あるクールなバイクに乗る姿からは、普段のミッキーマウスとは違った雰囲気を醸し出している。
ユーン・ヒュップ(Yoon Hyup)は自身が得意とする抽象的表現を生かし、ミッキーマウスが絵を描いたりスケートボードをしたりする姿を単調化した線と点で表現する。かわいいデザインのミッキーマウスが気に入った人は、作品をそのままグッズにした丸い形のポストカードがグッズコーナーにあるので、ぜひ手に入れてほしい。
ひときわ目を引くロボット姿のミッキーマウスは、空山基が制作。渋谷パルコのスペイン坂の広場には大型立体作品が展示されている。通りがかりの人も思わず足を止めてしまうほど、インパクトのある作品だ。また、ハビア・カジェハ(Javier Calleja)の大型立体作品も、渋谷パルコ1階にパブリックアートとして登場している。
展示会場のグッズコーナーでは、フーディーやTシャツのほか、ポスター、マグカップなどの雑貨を販売。また、2021年11月30日(火)までに来場すると、店頭で空山基とハビア・カジェハがそれぞれ制作したミッキーマウスのソフビとエディションプリントの抽選販売に参加できる。気になる人は、公式ウェブサイトで情報をチェックしてほしい。
本展は、12月19日(日)までの開催。営業時間は11時00分~20時00分(入場は閉場の30分前まで、最終日は18時に閉場)で、入場料は1,000円(小学生以下は無料)となる。
『Mickey Mouse Now and Future』展の詳細はこちら
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