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2023年12月19日、新橋駅から徒歩3分のロケーションに、「メルキュール東京日比谷」が開業した。「ローカル・ディスカバリー(地域の発見)」というメルキュールのブランドコンセプトをもとに、「Stage Art(劇場の舞台美術)」をデザインコンセプトにしたホテルだ。
同エリアは、明治時代には社交、外交の中心地であった「鹿鳴館」があった地域であり、今でも「帝国劇場」や「日生劇場」といった歴史あるシアターが集まる日比谷は、華やかなエンターテインメントの聖地であり続けてきた。
ホテルのロビーやレストランにはシアターをモチーフにした意匠を取り入れたアールデコのデザインが施されており、劇場を訪れたような高揚感がある。廊下に表示される客室ナンバーは映画フィルムをイメージしているとか。
各客室もシアターや舞台美術からインスピレーションを得たレトロモダンなデザイン。テレビも真鍮(しんちゅう)のような風合いのフレームで飾られ、風美なカウンターの中には冷蔵庫が収められている。バスルームも、壁の色がモスグリーンなどシックな配色だ。
178室中2室のスイートルーム以外は全て22平方メートルとコンパクトだが、機能的で調和のある空間なので、ゆったりとした気持ちになれるだろう。スイート以外は4~9階がスーペリア、10、11、12階の高層階がプリビレッジとなる。
劇場文化の世界観を表現しているのが、3階にある「エクゼクティブ・ラウンジ」だろう。古き良き時代のバーのような雰囲気で、演劇やミュージカルに関する書籍がディスプレーされている。
作業がしやすいデスク席、映画監督がロケ先使用することから名付けられたディレクターチェアなど椅子のタイプもさまざまで、気分に合わせて過ごせる。
全178室の客室中2室あるスイートと、上層階のプリビレッジのゲストは、7時から21時までいつでもアクセス可能。15時から19時30分まではワインやリキュールなどのアルコールも提供される。17時30分から19時30分までは、軽食やスイーツも自由に楽しむアペロタイムとなるので、観劇の前に軽い食事をするにもいい。
観劇後にはゆったりと茶を楽しみながら感想を語り合うなど、ホテルそのものが、日比谷の劇場文化を満喫するための装置であるのだ。 エクゼクティブ・ラウンジの眼下には新幹線を臨むこともできる。早朝の日比谷公園や皇居を散歩するのも清々しく、日比谷の住人になったような気持ちになれるだろう。
タイムアウト東京のパートナーサイトから予約することもできる。
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