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明治大学が「山の上ホテル」の建築を継承、ホテル機能残す

大学創立150周年の記念事業として再整備、学生支援・地域連携の場としても利活用

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Time Out Tokyo Editors
山の上ホテル
画像提供:学校法人明治大学
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文豪が愛したホテルとして知られる「山の上ホテル」。老朽化のため、2024年2月から全館休館中で、そのまま建て壊されてしまうのではないかと危惧されていたが、どうやらこれからも東京が誇る魅力的なホテルとして存続できるようだ。

2024年11月15日付で、明治大学がその土地と建物を継承すると発表した。同校が2031年に創立150周年を迎えるにあたり、記念事業として再整備を実施。現状の外観を維持したまま必要な改修工事を施したうえで、ホテル機能も継続する。

さらに、学生支援、地域連携、社会連携の機能としても利活用ができるように検討しているという。

同ホテルは、古きよき伝統を守り、在りし日のモダンさを今に残す上質なクラシックホテルである。スイートルームにはアンティークのライティングデスクが置かれ、小さな庭付があるほか、4軒のレストラン、2軒のバー、専用のウエディングチャペルを併設している。

池波正太郎が仕事場としたことや三島由紀夫が好意的な文章を残していることで知られているが、日本人だけでなく、ムーミンの生みの親であるトーベ・ヤンソンも宿泊し、その礼状も保管されている。

建物は、1937年に米国の建築家であるウィリアム・メレル・ヴォーリズ(William Merrell Vories)の設計によって建築されたもので、1954(昭和29)年から山の上ホテルとして事業展開していた。併設されている「天ぷらと和食山の上」は東京のホテルで初めての天ぷら店で、その高い技術とこだわり抜いた素材に裏付けられた天ぷらにはファンも多い。

新たな山の上ホテルがどのように生まれ変わるのか、続報を心待ちにしたい。

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