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マイノリティパフォーマー集団「まぜこぜ一座」の新作舞台が渋谷で公演

俳優・東ちづるが率いる唯一無二のエンターテイメント

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Genya Aoki
まぜこぜ一座
Photo: Genya Aoki左からマメ山田、三ツ矢雄二、ダンプ松本、佐藤ひらり、東ちづる、後藤仁美、大前光市
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2023年3月5日(日)、多様な個性をもつパフォーマーが集結した「まぜこぜ一座」による、月夜のからくりハウス「歌雪姫と七人のこびとーず」が「渋谷区文化総合センター大和田」で上演される。

「まぜこぜ一座」は、誰も排除しない「まぜこぜの社会」を目指し、俳優の東ちづるらが設立した一般社団法人Get in touchによって結成した劇団。車椅子ダンサー、全盲のシンガーソングライター、義足のダンサー、ドラァグクイーン、こびとレスラーなど、多様な個性を持つプロのパフォーマーで構成されているのが大きな特徴だ。障害を持つパフォーマーに活躍するチャンスを作ることで、社会に好影響を及ぼすことを目的に活動してきた。

まぜこぜ一座
画像提供:一般社団法人Get in touch

2017年に初公演を行い、今作で5回目。企画・構成・演出・出演は東が務め、30人以上のマイノリティ・パフォーマーが再集結。こびとパフォーマーをフィーチャーした新作公演となる。

公開に先がけて、2月2日に記者会見が渋谷区役所で行われた。代表の東のほか、出演者の大前光市、後藤仁美、佐藤ひらり、マメ山田、ダンプ松本、三ツ矢雄二が登壇。それぞれに意気込みを語った。

東は「障害者を見世物にするなと言われてきましたが、私の仕事は見せものなんです。ただし、過去の見世物小屋とは全く違う。『魅せ者』だと思っています」と胸を張る。

まぜこぜ一座
Photo: Get in touch過去の「月夜のからくりハウス」公演の様子

義足のダンサーである大前は「舞台やアートの世界に本当は障がいという言葉はない。演出としてうまくいっていたら、作品の魅力として魅せられるからです。それが当たり前になってほしい」と同舞台が持つ影響力について語った。

ゲイを公表している三ツ矢は「観てもらえば、まぜこぜの社会って何なのか理解してもらえると思います。普段はそうでもないのですが、オネエぶっこいて頑張っております」と笑顔で来客を促す。

同作は、ネット・ハラスメントの被害者になり森に身を隠す謎のアーティスト歌雪姫と、姫を支える芸達者な 7人のこびとたち、魔女と化し姫をディスる人々の善悪をかけた闘い繰り広げるというもの。間に入る迫力満点な「まぜこぜパフォーマンス」はここでしか観られない必見の内容だ。ぜひ自らの耳目で体感してみてほしい。

入場料は前売り7,500円、高校生以下5,000円、障害者の介助のために障害者に同行する介助者は5,000円、手話通訳付き。特設チケットページで購入できる。すでに昼の部(13〜15時)は満席だが、夜の部(17時30分~19時30分)は余裕があるという。早めの予約をおすすめしたい。

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