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「娯楽目的」の利用へ一歩、タイ政府が大麻100万本を全土の世帯に無料配布

家庭での栽培を認める新ルールを制定

Mari Hiratsuka
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Mari Hiratsuka
Photo by Roberto Valdivia on Unsplash
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日本からの観光客も多く訪れる「ほほ笑みの国」タイ。2018年に医療目的の使用が解禁となってから4年、タイ政府はこのほど家庭での大麻栽培を認める新ルールを制定した。CNNの報道によると、制定記念して、2022年6月に大麻草100万本を全土の世帯に無料で配布することを、保健相がFacebookへの投稿で明らかにしたという。

保健相のアヌティン・チャーンビラクルは「大麻草を自家栽培の作物のように育ててもらいたい」とし、「企業が登録すれば、気分を高揚させるテトラヒドロカンナビノール(THC)を含有した製品も販売できる」と発表。「これで国民と政府は、マリフアナと大麻から年間100億バーツ(約370億円)以上の収益が得られる」と書き込んだ。

タイでは麻薬や薬物犯罪への厳しい取締まりが行われていることでも有名だが、2018年に医療目的、食品、化粧品が合法化され、2020年8月には民間で医療大麻の栽培および認可を受けた医療機関、 研究所への販売を許可するなど、大麻に関する自治体の条例が徐々に緩和されている。

6月9日(木)に施行される新ルールに基づき、大麻草は地元自治体に届け出を済ませれば自宅で栽培できるようになる。ただし栽培できるのは医療用に限られ、免許がなければ商業目的で使用することはできない。

なお、日本人の大麻所持や使用は取り締まり法により処罰の対象となるので注意しよう。タイでの大麻規制に関しては大使館の公式ウェブサイトから確認してほしい。

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