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フォーシーズンズホテル東京大手町では、2021年6月1日(火)から2カ月間の期間限定で、国産マンゴーを主役にした『マンゴー サマー アフタヌーンティー』を提供する。ドリンクには、後発酵茶の「阿波番茶」を使ったモクテルや6種類の日本茶などを用意し、これからの季節にぴったりな爽やかなアフタヌーンティーだ。
スタンドに並ぶのは、目にも美しい7つのスイーツと5つのセイボリー(別で3種のスコーンが付く)。食材の組み合わせや意外なアクセントなど、作り手の遊び心や探究心が詰まった内容に、きっと誰もが心躍ることだろう。
「バリで親しまれるマンゴー」から受けたインスピレーション
スイーツを手がけたのは、同ホテルのエグゼクティブ ペストリーシェフである青木裕介。3年間、フォーシーズンズ リゾート バリ アット ジンバラン ベイでエグゼクティブパティシエとして活躍した青木は「バリで親しまれるマンゴー」の要素もスイーツに取り込んだ。
日本でのマンゴーは「甘いデザート」という印象が強いが、バリでは固いマンゴーをサラダで味わうことも多い。こういったマンゴーの楽しみ方から得たインスピレーションが今回、ショウガやバジルをアクセントとして使ったスイーツのヒントになったのだそう。
また、バリで多くのトロピカルフルーツを扱ってきたこともあり、その見せ方も秀逸。特にライムジュレ、角切りのマンゴー、ココナッツブランマンジェ、マンゴープリン、マンゴーパッションソースが層になった『マンゴーとココナッツのブランマンジェ』は、異なる食感や味わい、そしてマンゴーという食材をさまざまな角度から一度に楽しめる一品だ。
和とトロピカルのエッセンスをちりばめたセイボリー
セイボリーは、同じく同ホテルのバンケットシェフ平野覚が担当した。平野が意識したのは「和」の要素。シソの風味が香るオープンサンドや、江戸みそを用いたフォアグラとナッツのタルトなど、いずれもユニークながら、絶妙なバランス感だ。もちろん、フォアグラやロブスターはマンゴーやライムといった果物と合わせ、トロピカルの要素も忘れない。
なかでも印象的だったのは、ワサビ、酒かす、クリームチーズとスモークサーモンをパンで挟んだ『スモークサーモンサンドイッチ』。組み合わせのは面白さはもちろんのこと、春から夏にかけて緑色の葉で沼一面を覆う「ジュンサイ」の池をイメージしたサンドイッチ自体の美しさが素晴らしい。ジュンサイとは、淡水の沼に生息する水草の一種。茎から出てくる新芽が、食用として摘み取られるのだそうだ。あまり耳なじみがない植物かもしれないが、これから旬を迎える新芽自体も添えられているので、ぜひこの機会に試してみよう。
後発酵茶のモクテル
ドリンクは、日本茶(6種)やコーヒー(6種)も用意されているが、ぜひチョイスしてほしいのが2種類のモクテル。特に『マンゴー&キウイ』に用いられている「阿波番茶(阿波晩茶と表記されることもある)」は、製造技術が国の重要無形民俗文化財に指定された注目の後発酵茶だ。
「阿波番茶」は新芽ではなく、8月ごろまで育てた固い茶葉を用いるのが特徴で、摘んだ茶葉は釜茹でしてよくもみ、おけに詰める。そして、おけに付いている乳酸菌などの微生物で発酵させ、天日干しをしたら完成だ。菌で発酵させるため、生産者によって味が異なるのも面白いところである。今回は、徳島県産の「阿波番茶」にキウイやマンゴーシロップを合わせた一杯を用意。従来とは違った「阿波番茶」は忘れずに体験したい。
アフタヌーンティー×パフェ?
『マンゴー サマー アフタヌーンティー』を楽しめるのは、同ホテル39階にあるザ ラウンジ(THE LOUNGE)。提供は11時から12時30分、13時から15時、15時30分から17時30分の3部制で、価格は8,855円。時間の短い11時からの回のみ、7,084円での提供となる。また、2021年7月31日(土)までは、平日のみ6,800円(11時からの回は6,300円)といううれしいプランもあるので、少しハードルの高さを感じていた人は平日を狙ってみるのがいいだろう。
同じくザ ラウンジでは、旬の果物を使ったパフェなどのスイーツも提供中。ここ最近、どうやらアフタヌーンティーの後にパフェを楽しむ人が増えているようで、「アフタヌーンティーを芸術品のようなパフェで締める」という、超贅沢な経験をしてみるのもいいかもしれない。なお、『マンゴー サマー アフタヌーンティー』がスタートする6月1日からは、宮崎県産のマンゴーをたっぷりと使った『初夏のパフェ エキゾチックマンゴーパフェ』(3,163円)もザ ラウンジに登場するので、こちらも要チェックだ。
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