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2021年3月26日、フェミニストマガジンとフェムテックを扱うラブピースクラブの実店舗が、ラフォーレ原宿の地下1階にオープンした。ラブピースクラブは1996年に創業。「性をポジティブに表現する」場所として、かつて恵比寿にあったクラブ、ミルクのイベントをきっかけに始まったショップだ。これまではオンラインでさまざまな商品を販売していたが、満を辞して実店舗が開店。今回は店舗の様子と魅力的なグッズを紹介する。
もう生理を恐れない、快適な吸水ショーツや月経カップ
カラフルな店頭でまず目に入るのは、生理用の吸水パッドとショーツが一体型の『ムーンパンツ』。台湾で開発されたもので、湿度が高い気候でも蒸れに悩まず、快適に生理期間を過ごせる。
ティーンエイジャーに向けたセット商品もあり、実店舗の開店とともに新たに発売されたボクサー型のショーツは、スポーツの際にも動きやすい。同じく新発売のハイウエストタイプは腹部にポケットが付いており、つらい生理痛の際にはホッカイロを入れることもできる。
月経カップは手にとって素材や柔らかさなどを確かめられるので、興味はあるが通販で買うには不安な人も訪れてほしい。『フルムーンガール』は、ごく小さなものから経血量の多いものまで3サイズあり、月経量によって使い分けられる。店内には世界で最初に作られたゴム製月経カップの見本もあり、今後はさまざまな種類を増やす予定だという。
話題のフェムテックを紹介、女性たちが開発したプレジャーグッズ
ラブピースクラブは、日本で初めて女性のためのプレジャーグッズの販売を始めたショップ。棚には世界中の女性たちが開発したバイブレーションやローターなどがずらりと並ぶ。どれもポップでカラフル、シンプルで洗練されたデザインが多く、インテリアとしても持っておきたい品々だ。
ラブピースクラブが扱うプレジャーグッズのポイントは、全て女性が女性のために開発したフェムテックを扱っているところ。セルフプレジャーを快適に楽しむため、医療用シリコンを使用しているなど安全と衛生面にも配慮し、触り心地のよい素材で作られた世界各国のグッズがそろう。
ヘルスケアとして膣トレーニング用のボールやビーズなどのグッズもあり、店内奥には、性の悩みに応えるため開発されたデリケートゾーンの保湿クリームやローション、ニップルクリーム、オイルなどが並んでいる。
フェミニズムとジェンダーをテーマに選書、充実の書籍コーナー
最後にとっておきの書籍コーナーを紹介したい。体の悩み、性被害から心身を守るためのQ&A、フェミニズムの歴史、改めて読み直したい児童書など、フェミニズムとジェンダーに関連したラインアップ。書籍の販売については実店舗の依頼時から企画があり、2021年1月、新代田にオープンしたエトセトラブックスとラブピースクラブが選書している。2021年5月には、ラブピースクラブを運営するアジュマから出版社の立ち上げも企画されているという。
プレジャーグッズのみ18歳以下は購入できないが、書籍、生理用品、ヘルスケア用品は全年齢に対応。明るい店内は一人でももちろんのこと、友人や親子、恋人と一緒にも気軽に訪れやすい。10〜20代の若年齢層が多く集まるラフォーレ原宿に、開かれた性や生理の話ができるショップが誕生したことは、画期的な試みだ。商品の詳細については、気軽にスタッフに相談もできるため、自分に合った本やグッズを探しに行こう。
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