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今年のアカデミー賞は一部を駅で開催

名建築として名高いユニオン駅、数々の映画にも登場

Michael Juliano
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Michael Juliano
Editor, Los Angeles & Western USA
Union Station
Photograph: ShutterstockUnion Station
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2021年のアカデミー賞について、ロサンゼルスの人を最も驚かせているのは、ノミネーションにまつわる話題ではなく、受賞式の一部が「駅」で開催されるというニュースだろう。

賞を主催している映画芸術科学アカデミーは、3月中旬、ソーシャルディスタンスを適切に保つため、2021年4月25日(日)に開催する第93回アカデミー賞授賞式を、いつもの会場であるドルビーシアター、そしてユニオン駅で開催することを発表した。そう、ロサンゼルスのダウンタウンにあり、メトロ、メトロリンク、アムトラックの拠点になっているあの駅で、アカデミー賞が開催されるのだ。

メトロではブログでいくつかの追加情報を掲載。それによると、授賞式に使われるのは、歴史的価値のあるチケット売り場ホール(通常は特別なイベントや写真撮影のためにしか開放されない)、大待合室、南北のパティオなどが含まれる、駅の西側エリア。授賞式の間、アラメダ通りの入り口は全て閉鎖されるため、駅へは代わりに東側のヴィーニュ通りにあるバスターミナルから入る必要があるという。

交通局では、アカデミー賞のためにバスや鉄道が運行停止なることはないと発表している、各授賞式会場が今年どのように使用されるか具体的には明らかになっていないが、授賞式の期間中、メイン会場近くにあるメトロのハリウッド/ハイランド駅やドルビー・シアター周辺の多くの道路は、通常閉鎖されることを考えると、驚くべきことといえるだろう。

歴史的なこの駅に足を踏み入れたことがない人には意外に思えるかもしれないが、ユニオン駅は風格がある建築物だ。1939年に建てられたミッションリバイバル様式のこの建物は、ロサンゼルスで最も美しい建物ランキングのトップを何年にもわたって占めている。映画業界とのつながりで言えば、『ブレードランナー』をはじめ、『スピード』『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』『ダークナイト・ライジング』など、多くの名作に登場してきた。

ユニオン駅でのアカデミー賞授賞式開催は初めてだが、実は、これまで駅が位置するロサンゼルスのダウンタウンでは何度も開催されたことがある。ミュージックセンターのドロシー・チャンドラー・パビリオンは、1969年から1999年にかけて20回以上、同授賞式の会場になってきた。さらにビルトモアホテル、ダウンタウンからそれほど遠くないシュライン・オーディトリアムや今は廃虚となったアンバサダーホテルでも、華やかな映画の祭典の会場として使われた歴史がある。

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