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ロンドン交通局、地下鉄などをよりアクセシブルしていく新計画を発表

80以上の施策を盛り込んだ「Equity in Motion」

India Lawrence
テキスト:
India Lawrence
翻訳::
Time Out Tokyo Editors
A man in a wheelchair using a ramp to board a train on the Victoria line
Photograph: TfL
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ロンドンの地下鉄を車椅子で移動するのは大変な困難を伴うことだといえる。

地下では時々、M・C・エッシャーの絵よりも多いと感じるほどいくつもの階段に出くわす。さらに「MIND THE GAP隙間に注意してください)」と聞こえるたびに、車椅子を使うのにどう隙間を気にしろというのだろう、かと思うのだ。

ロンドン交通局(TfL)はこうした問題に取り組むことを決め、最近ロンドンの公共交通機関をよりアクセシブルにするための80以上の施策を盛り込んだ新しい計画を発表した。この計画は「Equity in Motion」(「移動の公平性」の意)と呼ばれ、TfLの公式ウェブサイトで読むことができる。

具体的な取り組みの一つが、地下鉄の一部の駅に「ミニスロープ」を導入し、車椅子利用者のアクセシビリティを向上させるというもの。このスロープはTfLが従来導のスロープよりも軽量で、素早く簡単に設置できるという。ビクトリア線のトッテナムヘイル駅でのデモンストレーションで使用されたミニスロープの耐荷重は、300キログラムだった。

この取り組みはすでに2022年にジュビリー線でのトライアルを実施済みで、現在では路線網全体で45以上のミニスロープが導入されている。これらの試験導入の中でTfLが実施した調査によると、利用者の3分の2近くがスロープを利用できれば地下鉄を利用する可能性が高まることが分かっているそうだ。

TfLではほかにも、段差のない地下鉄駅の数を3分の1から半分に増やすこと、地下鉄におけるトイレへのアクセスの改善、イギリス手話を含むさまざまな言語への翻訳コミュニケーションのアプローチの見直し、そして市内の交通手段をより手頃なものにすること、などを施策に盛り込んでいる。

TfLの最高顧客・戦略責任者であるアレックス・ウィリアムズは、次のように述べている。

「私たちが目指しているのは誰もが安全で包括的に、持続可能な都市移動ができるロンドンです。公共交通機関へのアクセスは、これを実現するための基本的な要素といえます。

これまで交通網をより利用しやすくするための措置を講じてきましたが、もっと多くのことを行う必要があることは承知しています。今回の計画はさまざまな市民の経験と視点に基づくものであり、彼らが改善を望む分野に変化を促して、この街を真に公平な都市にするための具体的な行動を生み出すための優先順位をつけていくためのものです」

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Here’s how London’s tubes and buses are getting much more accessible(原文)

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