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クリスマスといえば、マライア・キャリー。この時期になると赤と白の服を着た大男ではなく、『恋人たちのクリスマス』を歌う彼女のことを思い出す人は多いだろう。そんなクリスマスの代名詞であるキャリーが今、ロンドンの地下鉄駅でアナウンスを担当している。「悲運」の時期が続いているが、ホリデーシーズン気分を感じられる、ほっこりする話題といえよう。
アナウンスはこんな風に始まる。「こんにちは皆さん、マライアです。私の願いをかなえてください。常に黄色い線の後ろに立って、注意して進みましょう」
世界的な大物ポップスターが、地下鉄の安全を願ってくれているなんて、すてきなことと思うだろう。しかしアナウンスの後半を聞けば、古き良き資本主義を実感し、このアナウンスが成立している理由が理解できるはずだ。
「Alexaに頼んで、Amazon Musicで『恋人たちのクリスマス』を再生してもらうのをお忘れなく」
そうジェフ・ベゾスの仕業なのだ。彼の依頼なら「クリスマスの女王」が地下鉄のアナウンスを引き受けたのも理解できる。これは明らかにAlexaを買えという宣伝であり、ロンドン交通局(TfL)が現金を得るための手段でもある。しかし正直なところ、我々はこれはこれでいいかなと思っている。
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