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障がいや疾患を抱えるLGBTQ+に開かれた福祉事業所がオープン

初台駅徒歩7分、複合的マイノリティーのためのダイバーシティキャリア 新宿センター

テキスト:
Time Out Tokyo Editors
ダイバーシティキャリアセンター
ダイバーシティキャリアセンター
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2021年12月1日、LGBTQ+をはじめ複合的マイノリティーに対応した就労移行支援事業所、ダイバーシティキャリア 新宿センターが、初台駅から徒歩7分、新宿駅からは10分ほどのオープンした。

就労移行支援事業所は障がいがある人の就職や復職を支援する福祉サービスのこと。LGBTQ+であることは障がいではないが、LGBTQ+に対応した福祉事業所はこれまでになかった。本施設は、精神障がいや発達障がいを抱えた複合的マイノリティーのための初の場所となる。

Photo: ReBit
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LGBTQ+の76%が福祉サービスでハラスメントや困難を経験

運営するリビット(ReBit)は、LGBTQ+の子どもや若者が受ける困難な状況の解消と、多様性を包摂する社会風土の醸成を通じ、「LGBTQ+を含めた全ての子どもがありのままで大人になれる社会」の実現を目指す認定NPO法人。企業、行政、学校などでLGBTQ+やダイバーシティーに関する研修を実施するほか、これまでにもマイノリティー性を持つ就活生や就労者など約3500人以上のキャリア支援を行ってきた。

Photo: ReBit
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開所の背景には、差別や偏見、周囲の無理解などLGBTQ+の人々を取り巻く状況によるメンタルヘルスの悪化が挙げられる。また当事者からの相談を通じて、安全網であるはずの福祉サービスでLGBTQ+の76%がハラスメントや困難を経験し、福祉を安全に利用できていない現状が明らかになったという(2020年、ReBit「LGBTや性的マイノリティの就労移行支援事業所利用に関する調査」より)

Photo: ReBit
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自身もトランスジェンダーであることを公表し、代表理事を務める藥師実芳(やくし・みか)は、コロナ禍で複数の複合的マイノリティーの失業や困窮状態の加速を肌身で感じ、「ダイバーシティーと障害福祉の架け橋」として本事業所の設立に踏み出したと語る。

「2013年よりLGBTQやマイノリティーのキャリア支援を行う中で、『あの頃の私』とたくさん出会いました。複合的マイノリティーであることで、求職時にハラスメントを受けたり、やっとの思いでつながった福祉サービスが安全に利用できないことは少なくありません。

(中略)これまで可視化されにくかった複合的マイノリティーが直面する課題を可視化するとともに、より安全、安心に利用できる福祉サービスを共創する一助となれたらと願っています」とコメントを寄せた。

12月14日(火)10時30分からは、渋谷区長を招いてオープニングイベントを行い、区長との対談や調査報告が行われるという。センターの利用に関する相談は電話、メール、LINEで常時無料受付中なので、気軽に問い合わせてほしい。

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