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六本木の「東京シティビュー」で、世代と国境を越えて現在も多くの人を魅了し続ける漫画家・ 松本零士(1938〜2023年)の没後初の大型展覧会「松本零士展 創作の旅路」の開催が決定した。名作原画に加え、デビュー前の初期作品や新たに発見された原画も初公開する。
代表作である『銀河鉄道 999』『宇宙海賊キャプテンハーロック』をはじめとする数々の名作を生み出した松本。1970年代から多くの作品がアニメーションとしてテレビ放送や劇場公開され、SF漫画・アニメブームの火付け役となった。
戦時下の少年時代から夜空を見上げるのが好きだった松本は、宇宙を舞台に未来のテクノロジーと壮大なファンタジーが融合したスペースオペラに、平和への願いと未来への希望を込めた。
永遠の命に憧れ、機械の体を手に入れる旅に出た鉄郎と、ともに「999(スリーナイン)号」で旅する謎の美女・メーテルといった、松本が生み出した多くの魅力的な登場人物たちは、大宇宙の終わりなき「時の輪」を旅する。そして、そこにはいつも生きることの尊さと、命の大切さが描かれていた。
会場では、初期作品を含む300点以上の原画、初公開の資料や貴重な思い出の品々を展示。漫画とアニメという2つのフィールドで独自の世界観を表現し続けた松本のアーティストとしての技術と力、70年を超える創作活動で未来に託したメッセージをひも解く。
なお本展は、代表作の連載開始から50周年を迎える2027年を記念したプロジェクトの第1弾だ。2025年2月13日(木)からは、「東映アニメーション公式YouTubeチャンネル」で、特別映像「松本零士に想いをよせて」を配信する。
松本の親友・ちばてつやと『銀河鉄道 999』や『宇宙戦艦ヤマト』に影響を受け宇宙飛行士になった山崎直子の対談が実現した。若き日の松本のエピソードや、ちばのマンガへの思い、山崎の宇宙への思いや松本が残した影響などの秘蔵映像が楽しめる。
会期は6月20日(金)~9月7日(日)。開館時間と入館料はこれから発表予定だ。万感の思いを込められて発信される本展を、心待ちにしてほしい。
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