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2024年1月20日(土)、東北沢に隠れ家のような一軒家居酒屋「ランタン(LANTERNE)はなれ」がオープンする。同店は代々木上原で人気を誇るビストロ「メゾン サンカント サンク(MAISON CINQUANTECINQ)」や、居酒屋「ランタン(LANTERNE)」を担うシェルシュ(cherche)が仕掛ける新店だ。
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ベースの建物は、このエリアで約50年間愛された老舗おでん店「おかめ」の内装を生かした造りになっており、1階は趣のあるコの字型のカウンター席、2階は個室やテーブル席を設けたゆったりくつろげる空間となっている。
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一見高級居酒屋のようにも見えるが、よく見渡すと店内にはアートやミュージシャンのポートレート、レコードやカセットテープなどが点在。居酒屋らしい趣は保ちつつも、ランタンらしい遊び心あふれる空間作りがなされている。
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オーナー兼エグゼクティブシェフの丸山智博は、居酒屋で飲食業界の門をたたき、フランス料理店で修業を積んだ後、シェルシュの1号店であるメゾン サンカント サンクを立ち上げた経歴の持ち主。フランス料理と和食の双方にルーツを持つ。そんな彼が「パリで居酒屋を開いたら」とイメージし、本場のビストロを日本風に落とし込んで作ったのがスタイリッシュな大衆酒場、ランタンだった。
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ランタンはなれでは、そんなランタンの料理をさらにアップデートし、ここでしか味わえないメニューもプラス。より大人が楽しめる酒場として、上質なメニューを提供していく。
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料理は和をベースにしながらも、丸山が海外で料理を勉強する中で出合ったフランス料理やアジア料理のエッセンスを取り入れた、独自のラインアップだ。酒は1杯600円から(以下全て税込み)。からあげに合うハイボールはもちろんのこと、
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ここを訪れたらぜひ食べておきたいのは、新しい3つのから揚げだ。1つは、姉妹店であるランタンの看板メニュー「鶏のから揚げ」をアップデートした「鶏のから揚げ おろしポン酢」(900円)。カラっと揚げたジューシーな大ぶりの大山鶏は、ザクザクと粗めにすりおろした大根おろしと相性抜群である。
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同店でしか食べられない一番の「推しから揚げ」は、鶏肉に茨城の「ポロネギ」を挟み込んだ「鶏のねぎま揚げ」(950円)。甘みのあるとろっとしたネギと、表面はさっくり、中はふっくらとした香ばしいから揚げの食感の対比が楽しめる。
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肉が食べられないという人向けに、「本日の魚から揚げ」(700円)も用意。魚は日替わりだが、この日は脂の乗ったうまみたっぷりのタイのカマを使ったから揚げが登場。シチリアの塩漬けのケイパーを合わせ、ほのかな辛みと独特の芳香で味に深みをプラスしている。
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締めには、コンブやカツオだしにカキのだしを合わせて炊いた米に、ソテーしたカキを合わせた「牡蠣土鍋ご飯」(¥2,200)をオーダーしてみてほしい。ふっくらとしたカキとうまみが凝縮された炊きたてのご飯の味わいがクセになること間違いなし。土鍋ご飯の種類は季節によって入れ替わり、常時2~3種ほど用意する。
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「10年後には、僕が好きなパリでランタンを開いてみたいなと考えているんです。それを見据えて、地元の人に愛される酒場であってほしいというのはもちろんですが、これまで以上にインバウンドにも通用する酒場に成長させていきたいですね。料理や酒、器など、日本の良いものを国外の人に発信できる場にしていきたいです」と、丸山は抱負を語る。世界進出を見据えた新店で見せる、今後の展開に期待したい。
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