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2024年で12回目の開催となる「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2024」の参加アーティストが発表された。建仁寺などの寺院や新聞社ビルの地下室など、京都市内各地のユニークなヴェニューを会場に、国内外のアーティストを幅広く紹介してきたKYOTOGRAPHIE。
報道写真やファッション写真から、写真というメディアの在り方に迫るメタ的な作品まで、写真イメージを巡るさまざまな作品を展示する、国内でも唯一無二の芸術祭だ。2023年は音楽イベント「KYOTOPHONIE」としてマリ共和国のレジェンド、サリフ・ケイタ(Salif Keïta)のライブなども開催し、大きな話題を呼んだ。
2024年は「SOURCE」をテーマに、生命や世界の源を探求するような展覧会を開催する。13あるメインプログラムの作家としては、ファッションフォトグラファーとしても目覚ましい活躍を見せるヴィヴィアン・サッセン(Viviane Sassen)や、ピカソのヌード写真を撮影したことでも知られるルシアン・クレルグ(Lucien Clergue)など、有名アーティストが発表されている。
南米アマゾンのヤノマミ族の暮らしを記録するとともにその文化と権利の保護に取り組んできたクラウディア・アンドハル(Claudia Andujar)や、学校の校庭や子ども部屋を通して世界中の子どもたちが置かれた複雑な状況を想起させるジェームズ・モリソン(James Molison)、「パリ国立自然史博物館」にコレクションされた植物の種子を魅惑的なイメージで提示するティエリー・アルドゥアン(Thierry Ardouin)などの作品も展示される。
日本からは、写真集「地図」で日本写真史に名を刻む川田喜久治のほか、潮田登久子、川内倫子などが参加する。イラストレーターのしまおまほの母である潮田による「My My Husband」シリーズは、夫である作家の島尾伸三や娘との生活を冷静に見つめた潮田自身の原点ともいえる作品だ。
そのほか、KYOTOGRAPHIEの関連プログラムである「KG+」の昨年の開催時に話題となった、インドのトランスジェンダーシーンに取材したジャイシング・ナゲシュワラン( Jaisingh Nageswaran)や、モロッコでブレイクダンサーとしても活動するヨリヤス(ヤシン・アラウイ・イズマイーリ)なども参加する。
会期は2024年4月13日(土)〜5月12日(日)。2014年もKYOTOGRAPHIEらしい、未知の世界を伝えてくれる展覧会が期待できそうだ。
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